EAのゲームエンジン「Frostbite」がブランド一新。新ロゴのもと、次世代技術を盛り込みなめらか体験目指す

 

Electronic Artsは12月19日、同社が手がけるゲームエンジン「Frostbite」をリブランドすると発表した。同エンジンの新ロゴが公開され、今後の開発・運用方針について告知されている。


FrostbiteはEAの内製ゲームエンジン。EA DICEが手がけ『バトルフィールド』シリーズで導入されたのち、『ニード・フォー・スピード』『FIFA』『Star Wars バトルフロント』シリーズなど、ジャンルを問わず複数のEA傘下スタジオで採用されるようになった。

過去にはその扱いの難しさについても伝えられ、『Anthem』といった作品開発のなかで課題となったとも報じられていた(関連記事)。しかしながら同エンジンはアップグレードを重ねつつ利用されており、最近でもリメイク版『Dead Space』や『Need for Speed Unbound』といった作品にて採用。『EA SPORTS FC 24』といったEAスポーツブランド作品でも積極的に利用されている。

EAは12月19日、Frostbiteエンジンについてロゴの一新を発表。また、同エンジンの新時代を謳い、今後の運用・開発方針について伝えている。同社は、ロゴだけではなくFrostbiteにまつわる哲学も変化したとしている。EAは同社の手がける作品のために特別に開発されたエンジンであり、Frostbite採用の各タイトルのユニークなニーズに応える必要があるとした。また、EAの各ゲーム開発チームは、どのエンジンを採用するのも自由であり、Frostbiteを最適な選択肢として作り上げるのは同エンジン開発チームの義務であるとのこと。


新ロゴについては、破壊要素などを示していた先代ロゴのギザギザしたデザインを一新。なめらかなデザインで、なめらかな開発およびゲームプレイ体験の提供を目指すことを表現したという。ほかにも、レイヤー状になったデザインは皆で力を合わせることを表現しているなどさまざまな意味が込められているそうだ。

なお、Frostbiteについては近いうちに、同エンジンの革新と次世代テクノロジーについて情報が明かされるとのこと。今後、さらに具体的な変化が示されるのだろう。2008年の『Battlefield: Bad Company』より長年にわたって運用され、EAのゲームエンジンとしてさまざまな印象をもたれるFrostbiteがいかに変化を見せるのか、注目される。

【UPDATE 2023/12/19 20:06】
『Battlefield: Bad Company』のタイトル記載を修正