VR『Half-Life: Alyx』ファンメイドの大型Mod「Levitation」公開&好評。本編のその後を描く、制作期間約2年の大作

 

Mod制作者のCoreyLaddo氏とFMPONE氏は11月25日、『Half-Life: Alyx』向けのMod「Levitation」をSteamワークショップにて配布開始した。本Modは『Half-Life: Alyx』直後の主人公Alyxを描く新シナリオとなっている。新たにボイス、キャラクターアニメーション、ステージなどが追加。そんな「Levitation」は本稿執筆段階ですでに最高評価ステータスとなる5つ星を獲得し、一定の注目を集めている。

『Half-Life: Alyx』は、PC(Steam)向けに2020年に発売された『Half-Life』シリーズのVR専用タイトル。ほかのシリーズ作品と同じく、ファンによるMod制作が盛んなタイトルだ。このたび公開された「Levitation」は、本編である『Half-Life: Alyx』直後の物語を描くMod。本編終了直後、コンバインのSector Xに突如として謎の浮遊物体が出現する。Alyxは友人であるBarryとMayaが事態の真相を確かめようとSector Xに侵入したのち、連絡を絶ったことを知らされる。AlyxはCity-17にてG-MANと対話したのち、友人とレジスタンスの未来を守るために、Russellたちと再び手を組むこととなる。

本ModはCoreyLaddo氏とFMPONE氏により制作され、11月25日より公開中。Steamワークショップにて無料でサブスクライブ(入手)可能となっている。CoreyLaddo氏によると「Levitation」では3~4時間ほどのストーリーが追加され、新たに8つのステージが追加されるという。Steamワークショップにて配布されたパート1をクリアすることで、パート2以降が自動的にロードされていくとのこと。



CoreyLaddo氏は『Half-Life』シリーズなどの3Dアニメーション動画を制作しているクリエイターだ。本Modにも同氏の知見が活かされ、ファンメイドながらリッチな作りになっている。同氏のPatreonによると、自分の制作物はすべて無料で利用してもらいたいとのこと。Patreonにおいては、コンテンツをサポートしてくれる方々の善意による支援金が募られている。また共同制作者であり、レベルデザイナーのFMPONE氏は過去に『Counter-Strike: Global Offensive』向けのModを制作していた人物だ。同氏が手がけたマップの「Cache」と「SUB-ZERO」は、どちらもSteamワークショップにて最高評価ステータスとなる5つ星を獲得している。『Half-Life: Alyx』向けMod「Levitation」は、2人がタッグを組み、約2年の制作期間を経て待望の完成となった。

そんな本Modは配信開始直後からなかなかの注目を集めている。ローンチトレイラーは、公開後約10時間となる本稿執筆時点で約3万5000回の再生数を記録。Steamワークショップではさっそく約300人のユーザーから好評を集め、5つ星の評価ステータスを獲得。また本作の同時接続プレイヤー数も配信後に一定の増加を見せている(SteamDB)。VR専用タイトルのファンメイドModとしては、かなりの注目を集めているといえるだろう。

『Half-Life: Alyx』向けMod「Levitation」は、ゲーム本編を所有しているのであればSteamワークショップから無料で入手可能だ。Alyxのその後を描くファン制作の追加シナリオを体感してみたい人は、本Modを導入してみてはいかがだろう。