キリストになれるゲーム『I Am Jesus Christ: Prologue』12月1日配信へ。12月になれば“ちょっとだけ”神になれる


パブリッシャーのPlayWayは11月15日、『I Am Jesus Christ: Prologue』を現地時間12月1日に無料配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『I Am Jesus Christ』は、一人称視点のゲームだ。誕生から洗礼、磔刑、そして復活に至るまで、イエス・キリストの生涯を体験することができる。舞台としては、著名な聖地が多数登場。エルサレムやガリラヤなど、聖書にも登場するさまざまなロケーションを訪ねることになる。

本作でプレイヤーは、キリストとして30種類以上の奇跡を実現可能。5000人もの民の食料をまかなったり、荒れ狂う海を鎮めたり、サタンとの戦いまで展開するそうだ。今回発表されたトレイラーでは、病気の治癒のために少年の血管に潜り込んでいるようなシーンも見られる。なおキリストの駆使する聖霊の力は、祈りによって回復できるとのことだ。

製品版のゲームプレイは10時間以上が想定されているとのこと。キリストの弟子たちを含む登場キャラは60名を超えるという。かの有名な「最後の晩餐」も再現することができるといい、聖書にちなんだストーリー展開が待ち受けているのだろう。


そんな本作の無料体験版として、『I Am Jesus Christ: Prologue』(以下、Prologue)が12月1日にリリースされることが発表された。先月投稿された開発者報告によると、『Prologue』をホリデーシーズンとなる12月中に配信することは、開発チームにとって直近の大きな目標であるとされていた。そしてこのたび、晴れて12月初めから配信開始する目途が立ったわけだ。『Prologue』では、製品版に収録される一部の要素を体験できるとのことだ。

また開発者報告では、本作にGameplayとStoryの2種類のモードが用意されていることが確認できる。Storyはゲームが苦手なプレイヤー向けに用意されたモードとのことだ。またゲーム内ではキリストにまつわる地に関する、歴史的な情報が紹介。キリストの生涯をゲームとして体験しながら、周辺情報を学ぶこともできるのだろう。

なお本作では、今年3月から参加者を募ってベータテストを実施。開発者いわく、ユーザーからのフィードバックは開発の大きな助けになっており、ユーザーのアイデアはゲーム内に実現されているそうだ。『Prologue』からのフィードバックも製品版の開発に大いに活かされることだろう。


『I Am Jesus Christ』は、2019年に制作開始が発表。そのセンセーショナルなテーマから一躍話題となった。宗教的なテーマに直球で挑みながらも、真面目なのか不真面目なのか分からない数々の描写が、ユーザーの注目を集めていた。なお本作は2021年中のKickstarterでのクラウドファンディングが予告されていたものの、現時点で実施されていない。Kickstarterでの資金集めはおこなわれなかった一方で、開発元SimulaMはYouTubeにて精力的に開発状況を報告。そして、このたびついに本作体験版の配信が告知されたわけだ。

『I Am Jesus Christ: Prologue』はPC(Steam)向けに、現地時間12月1日に配信予定。製品版となる『I Am Jesus Christ』は、PC(Steam)向けに2023年第2四半期にリリース予定だ。