緑内障の早期発見に寄与できるスマホ向けゲームアプリ発表。早期発見が失明を防ぐ

 
Image Credit: 仙台放送 *画面は開発中のもの

仙台放送は8月3日、緑内障の早期発見に寄与できるスマートフォン用のゲームアプリ『METEOR BLASTER(メテオブラスター)』を発表した。現在iOS/Android向けブラウザゲームが体験版として公開中だ。


『METEOR BLASTER』は、宇宙空間を舞台としたスマートフォン向けシューティング系ゲーム。片目ずつ計5分間取り組むだけで、ユーザーの視野の状態を簡易判定することができるという。短時間かつシンプル操作のゲームとして視野の状態を確認し、緑内障の早期発見に寄与できるとのことだ。

プレイヤーは、一人称視点で画面中央に迫り来る隕石をビーム砲で粉砕する。操作はシンプルで、中央の照準に隕石が入ったら右下のSHOOTボタンを押して撃破。時折キラっと現れる光の玉は左下のCAPTUREボタンで捕獲する。なお、プレイの際は画面から30cmほど離れて、片目ずつおこなう必要があるとのこと。片目につき5分ほどのプレイを通して、視野の状態を簡易的に測定できるそうだ。測定結果は、専門医に相談する際の判断材料として利用できるとされている。


本作は東北大学大学院医学系研究科と仙台放送の共同開発により制作されている。日本における特許も取得され、今後は「eスポーツによる目の健康促進」という観点から、さらなる機能拡張が図られるという。さまざまな業界・団体・企業等と連携しながら、社会実装を進めていくとのことだ。

緑内障は、眼圧のために視神経が障害されて視野が狭くなり、最終的に視力が落ちてしまう病気だ(日本眼科医会)。40歳以上で5%、60歳以上では1割以上の患者がいるという。現在、日本における中途失明の原因としてもっとも多くを占めているそうだ。一方で、早期に発見して適切に治療を受ければ、生涯視野と視力を保てるとされている。

しかしながら、緑内障の初期にはほとんどの患者に自覚症状がないのだという。視野異常を感じて病院を受診する頃には、病状が進行してしまっているケースも多いそうだ。『METEOR BLASTER』では、ユーザーが画面の中央部を注視している際における、画面外周部に表示されたオブジェクトへの反応を評価。従来よりも容易かつ正確に視野に関する評価情報を得ることが可能とされる。視野の状態を確認することで、緑内障の早期発見に寄与できるとのことだ。


本作は現在公式サイトにてブラウザで遊べる体験版が配信中。片目につき2ステージずつ、計4ステージが収録されている。iOS 14以降のSafariまたはAndroid 8.0以降のChromeにてプレイ可能だ。



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なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。