ロシアのインディースタジオMundfishは8月26日、『Atomic Heart』の最新映像を公開。奇怪な敵たちとの戦闘シーンの数々がお披露目されている。
『Atomic Heart』は、ソビエト連邦をモデルにした架空の世界を舞台とするアドベンチャーFPSだ。主人公の特別捜査官「P-3」は、連邦の最高機密施設「№3826」の連絡途絶を受け、調査のために同施設に派遣される。そこで彼が目にしたのは、無数の暴走ロボットや異常存在がはびこる地獄の如き惨状だった。P-3は事態の原因究明と収束のため、悪夢めいた人外たちと死闘を繰り広げることになる。
今回公開されたトレイラーでは、本作の戦闘シーンが次々とお披露目された。P-3は左手のグローブでさまざまな超能力を駆使する様子。念動力で複数の敵を浮き上がらせ、そのまま凍り付かせるシーンや、電撃を放つ場面が確認できる。また左手からケーブルのようなものを伸ばして敵の背中に挿入する不思議なシーンも。ステルスキルの演出か、あるいは何らかの効果を得られるのかもしれない。
通常武器としてはハンドガンのほか、ソ連が舞台とのことでAK系統と見られるアサルトライフルも登場。改造がゴテゴテと施された見慣れない銃のほか、ボス戦ではロケットランチャーのような武器を扱っており、多彩な銃器が登場するようだ。近接武器も数多く登場し、お手製の槍のような武器や斧状の武器など、さまざま見られる。こうした通常武器と左手の超能力とを組み合わせてのスピーディな戦闘も、ゲームプレイの持ち味となりそうだ。
また映像では、以前のトレイラーで登場していたボスも含めて、巨大なロボを相手取るボス戦は複数収録。画面上部のゲージには、敵の名前らしき表示もある。頭部にずらっと並んだライトが印象的なBELYASH、球体のボディが特徴のYOZH、無数の触手をばたつかせるROSAなど、ゲーム内には個性的なボスロボットたちが多数登場する様子だ。さらにロボットだけでなく、IVYという名の不気味なクリーチャーとの戦闘も確認できる。特徴的なボスたちとの戦闘も見どころだろう。
そのほかトレイラーでは屋内、屋外問わずさまざまなロケーションでの戦闘シーンが収録されている。通常の敵としても“髭面スキンヘッド”の人型ロボなど、奇抜なロボットが複数登場。頭部や背中が変異した人間のような敵も見られる。他方、トレイラーに終始挟まれる、なんとなく艶やかなロボット2体による謎めいた儀式にも注目したい。
今回のトレイラーでの多種多様な奇天烈な敵たちとの激闘は、リッチなグラフィックで描かれている。次世代機水準のクオリティを目指すこだわりのグラフィックによる、迫力あるゲームプレイを確認できた。また、今までの本作映像はやや“技術デモ”っぽさを感じさせる印象だった。今回はHUD要素や生々しい戦闘も大いに盛り込んだ、ゲームプレイの感触が強く伝わる内容だ。米IGNによる開発元インタビューによれば、本作はPS5/Xbox Series X向けには4Kでの動作を見込んでいるとのこと。また、レイトレーシングについても、可能な限り数多くのプラットフォームでサポートできるよう開発中とのことだ。
『Atomic Heart』はPlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One/ PC(Steam)向けに発売予定。なお今年2月公開のトレイラーでは、「#######ber」に発売予定であることが明かされていた。英語で末尾がberとなる月は、9月~12月までの毎月だ。つまり、今年9月から12月のどこかで発売予定と思われる。