『FF14』アプデ配信の本日「NURO 光」は“つながりにくくなる”おそれ。責任転嫁ともとれる動きに、吉田P/Dも苦言呈す

画像は『FF14』パッチ6.2「禁断の記憶」パッチノート朗読会より

インターネットサービスプロバイダ「NURO 光」が公式Twitterにて、「8/23(火) 、オンラインゲームのアップデート等に伴うデータ量の増加により、つながりにくくなるなどの現象が発生する可能性があります」というお知らせを投稿した。同日に実施される『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)の大型アップデートの影響とみられる。かねてから回線速度に不満を抱いている層を中心に、同ツイートへは厳しい意見が寄せられている。

オンラインタイトルのアップデートに際し、「NURO光」がこうしたツイートを投稿するのは今回に限った話ではない。同様の文言のツイートは2021年ごろから見かけられ、人気オンラインタイトルの大型アップデート時には定期的に告知を出していた。特に『Apex Legends』のアップデート時にお知らせが投稿されることが多く、直近では8月10日にシーズン14が開幕した際もお知らせを掲載していた。

今回「NURO 光」が『FF14』アップデートに際してとみられるお知らせを投稿した理由は定かでないが、一部プレイヤーの間では「『FF14』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏の発言に関連してのものではないか」と想像する声もあった。というのも、8月12日に配信された『FF14』の生放送「第72回プロデューサーレターLIVE」において、吉田氏が「とある日本のプロバイダ」に関して苦言を呈していたのだ。「NURO 光」を名指ししているわけではないが、設備投資が足りていなかったり、故意にパケットを捨てていたりする状況なのではないかと自身の見解を述べている。

*該当発言は動画19分ごろから

もともと『FF14』ではパッチ6.1リリース付近より、国内プレイヤーから接続状況に対する不満が多くあがっていた。4月26日には「FFXIV回線遅延やパケットロスの確認と情報提供について」というトピックスが公開され、回線遅延およびパケットロスに関する専用の情報提供フォームが設置されている。「第72回プロデューサーレターLIVE」ではこのフォームに集まったデータと、吉田氏自身が独自に収集したデータを合わせてプロバイダに意見を届けたいという意向も示されていた。

そんななか「NURO 光」から掲載されたお知らせは『Apex Legends』のアップデートのときとほぼ同じ文言のもので、それがかえってプレイヤーの神経を逆なでしてしまったようだ。本日8月23日15時から放送された「FFXIVパッチ6.2『禁断の記憶』パッチノート朗読会」の冒頭でも吉田氏はこのツイートに触れ、「『Apex Legends』などでも出しているお知らせなので『FF14』に限って言っていることではないと思いますが……」と言いつつ苦笑いを浮かべ、放送を締める際にも「回線が詰まったり、パケットロスがないといいな」というコメントを残していた。

「NURO 光」は現在、「真夏のNUROのりかえ祭」を実施している。初年度月額980円、他社の解約金が最大2万円還元されるというお得なキャンペーンだ。一方、こうした施策で新規顧客を呼び込む余裕があるほど回線状況が安定しているとは言い難いのではないかという声も、キャンペーンツイートのリプライなどに散見される。『FF14』や『Apex Legends』に限らず昨今のゲームはオンライン環境が必須のものも多く、不安定な回線でプレイするのはストレスのもとだ。「NURO 光」ユーザーにとっては、今後安定したインターネット回線の提供が願われるところだろう。

【UPDATE 2022/8/23 20:20】
文末について表現を変更


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