国内PlayStation Storeがついに「IARCレーティング」に対応。一部を除き、 CEROの審査なしでリリース可能に

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は3月10日、日本のPlayStation Storeにて販売されるダウンロード専用タイトルについて、従来のCEROに加え、IARC汎用レーティングを選択可能としたことを、弊誌の問い合わせを通じて明らかにした。今年3月9日から導入を開始したとのこと。

家庭用ゲーム機においては、レーティング審査を受けて対象年齢などが決定したゲームが発売されている。日本では、その審査や年齢区分の決定についてはCERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)が担っており、ゲームのパッケージなどで対象年齢が記載されたマークを見たことがある方も多いだろう。伝統あるレーティング機関であるが、審査手続きは主に国内でする必要があるほか、一定の審査料が必要となっていた。

一方、今回SIEが導入したIARCは、海外に拠点を置くレーティング団体だ。北米のESRBや欧州のPEGIなど各国・地域のレーティング団体が加盟して成り立っており、審査結果に応じて加盟各団体のレーティングに変換される仕組みとなっている。ただ、現時点でCEROは加盟していないため、CEROレーティングには変換されない。審査対象はダウンロード専用ゲーム・アプリのみで、簡便な手続きが採用され、審査料金は無料。パッケージ版が発売されるタイトルは対象外である。CEROと比較すればグローバルで手軽なレーティングだといえる。

任天堂サポートサイトより


このIARCによるレーティングを採用するかどうかは、ストアをもつ各社が地域単位で判断しており、実は任天堂のニンテンドーeショップやマイクロソフトのMicrosoft Storeは日本でも導入済み(関連記事)。上述したように、CEROレーティングには変換されないため、国内ストア上ではIARCレーティングのまま対象年齢が記載されている。

SIEは、海外のPlayStation StoreではすでにIARCレーティングを導入していたが、日本ではCEROレーティングしか認めてこなかった。その方針が、今回ついに変更されたかたちとなる。SIEはIARC導入の理由について、「配信専用タイトルを効率的に展開できる選択肢を新たに設けることで、国内外のパートナー様にとってビジネスを拡大いただく機会に繋がると考えております」と、弊誌に述べた。

なおSIEによると、18歳以上を対象とするタイトルに関しては、引き続きCEROレーティングの取得をメーカーに求めるという。青少年保護の観点から、日本市場に特化したレーティング審査に長年実績のあるCEROの審査を経て配信することが望ましいという判断があったそうだ。また、パッケージ・ダウンロード併売タイトルについても、CEROレーティングを使用することとなる。

ニンテンドーeショップには、IARCレーティングを取得したタイトルが数多く並ぶ


現在IARCレーティングが認可されている日本のニンテンドーeショップやMicrosoft Storeにおいては、PlayStation Storeでは見かけないタイトルも多い。理由としては、IARCの審査料金が無料であることに加え、特に海外メーカーにとっては、日本のCEROへ審査手続きを申請する必要がないことがリリースのハードルを下げているためである。一方、その影響で日本語に対応していないタイトルなども両ストアで見かけられる。玉石混交になりえるということだ。

IARCの導入により、今後はPlayStation Storeでもリリース数が増えていくと見られる。また、国内外で配信する日本のメーカーにとっても、レーティング審査における負担が減ることだろう。ゲームの発売の敷居が下がったことにより、PS4/PS5タイトルが拡充しさらなる盛り上がりが生まれることを期待したい。




※ The English version of this article is available here

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