『ポケモン レジェンズ アルセウス』、4時間半でクリアされる。解き放たれた獣たちのRTA


海外スピードラン(RTA)集計サイトSpeedrun.comにて2月8日、『ポケモン レジェンズ アルセウス』のリーダーボードが解禁された。世界各国のスピードランナーの記録が続々と寄せられており、記事執筆現在での世界記録は4時間半を切っている。


『ポケモン レジェンズ アルセウス(以下、アルセウス)』は、アクションRPGとして開発された『ポケモン』シリーズ完全新作。今年1月28日に発売されたばかりの作品だ。そして、『ポケモン』シリーズは多くのスピードランナーに走られているゲームでもある。Speedrun.comは、いたずらな記録提出を避けて走者に猶予を与えるため、リリースから2月8日までのリーダーボード停止期間を設けていた。その期間が本日空け、続々と記録が投稿され始めたのだ。

記事執筆現在での『アルセウス』リーダーボード第1位は、米国のスピードラン走者Snap氏による4時間27分16秒の記録だ。同記録を収めた動画では、本作の自由度を活かした強引な崖登りや、正確なボールさばきによるポケモン研究ポイント稼ぎなどが光っている。一方で、バグなどを利用した想像を絶するプレイはほぼ見られず、かなり正攻法な印象だ。本作は、とりあえずエンドロールを見るだけであればかなりサクサク進む調整となっている。そのため、お手本のように進行してく様子は見ていて気持ちが良く、テクニックもお見事である。なお、同動画には性質上ネタバレも含まれるため、閲覧の際はご注意されたい。


また記録動画でSnap氏は、「崖登りが上手くいかない」「投げた実にポケモンから激突してきて怒りを買う」などの失敗にしばしば嘆声をもらしている。本人にとっては痛恨のタイムロスではあろうものの、そうしたハプニングや悪戦苦闘も見どころだ。今後は練度やチャート研究の進行により、さらなるタイム短縮も進むことだろう。また、『アルセウス』では、リリースから間もなく移動高速化などの奇妙な挙動などもユーザーから報告されている(関連記事)。近いうち、こうした不具合もバグありカテゴリーのスピードランチャートに盛り込まれていくかもしれない。

『ポケモン レジェンズ アルセウス』は、Nintendo Switch向けに発売中。今後も本作がいろいろな楽しみ方をされるよう期待したい。