Digital Matters Publishingが11月10日より、Steamにてマルチプレイ対応のレースゲーム『KEO』の無料配布をしているようだ。配布期間は11月11日午前3時まで。ゲームは現在発売前の段階であり、プレイテスト中。今回の配布にて同作をライブラリに追加しておけばリリース時に無料でプレイできる。配布されるゲームの数には上限があるほか、無料配布にてゲームを入手した場合は、トレーディングカードがドロップしないので、注意しておこう。
『KEO』は核戦争後の世界を舞台に、車両で戦うレースゲーム。ビークルをラジコンで操作して、チームデスマッチやレースといったルールでライバルと競い合う。ビークルはそれぞれタンクやDPS、サポートの役割をもっており、武装もカスタマイズが可能だ。SteamストアページやTwitterではゲームが無料配布されるアナウンスはないものの、公式Discordにて配布の告知がされている。意図的に無料で配布されているのは間違いないようだ。
舞台となるのは、核戦争で文明が崩壊してから数十年後となる2120年の世界。地下シェルターに逃げ込んだ人々は、放射能に汚染された地上にてラジコンカーを使い物資を探している。しかし地上に残った物資もやがては枯渇する。そこで平和的に物資を分け合うため、武装ラジコンカーを利用した新たなスポーツ「KEO」が生み出された。莫大な掛け金の見返りに、勝者は物資を得られるというわけだ。
『KEO』には複数種類のビークルが登場し、大きく分けて3つのクラスに振り分けられている。攻撃に長けたストライカー、防御に長けたジャガーノート、そしてサポートの役割を担当するスペシャリストだ。各クラスには3つの車両があり、クラスに特化した車両1種と、ほかのクラスとのハイブリッドモデル2種が存在する。
またビークルは車両上部に搭載された固定の機銃のほか、側面、前面、背面の武装をカスタマイズできる。ミサイルランチャー、EMPグレネード、プラズマビーム、地雷などプレイスタイルに合わせてカスタマイズしよう。試合をこなすことでゲーム内通貨を獲得でき、新しい武器やパーツを購入できるという。武器の種類は24に及ぶそうだ。
ゲームモードは3種類あり、デスマッチ、ドミネーション、レーシングが用意される。デスマッチは3vs3のチームデスマッチと、自分以外が全員敵であるフリー・フォー・オールが用意されている。ドミネーションはマップ内の拠点を制圧するルールだ。拠点を確保すると時間経過でポイントが増加し、試合終了時点でポイントが多いチームが勝利する。レーシングはチームで貨物を運びながらサーキットを周回するルールとなっている。いずれのルールにおいても車載された銃でライバル車両を破壊して、目標を達成するのだ。
本作を開発するRedcatpig Studioは、ポルトガルのアゾレス諸島にあるテルセイラ島を拠点としたインディースタジオ。また『KEO』は、ポルトガルのSIEが開催するインディーデベロッパーを支援するアワードPlaystation Talentsにて、Best Game2018とBest eSPORTS Game2018を受賞している。そのほかにも複数の受賞歴を誇っており、前評判の高いゲームである。
『KEO』はSteamにて11月11日午前3時まで無料配布中。リリース時期は近日発表予定となっている。またSteamストアページではプレイテストの参加者を募集中だ。次回のベータテストは日本時間11月15日午前1時から午前3時を予定している。