『スカイリムAE』は「公式Mod」全部入り。Creation Clubコンテンツで釣りやサバイバル

 

Bethesda Softworksは10月29日、『The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition(以下、スカイリムAE)』のCreation Clubコンテンツ統合について発表した。同作では、リリース時点から多くの公式Modが無料で盛り込まれるという。なお、同発表についてはあくまで北米・欧州向けの情報であり、日本国内向け対応については詳細が決定し次第伝えるとのこと。
 

 
『スカイリムAE』は、『The Elder Scrolls V: Skyrim』発売10周年を記念した新バージョンだ。本作にはBethesda公式の追加コンテンツ配信プラットフォームCreation Clubから、多数のコンテンツが追加される。このCreation Clubはいわば、“Bethesda公式Modストア”だ。Mod制作者は同プラットフォームにて、Mod配信の収益化が可能になる。配信されるModはBethesdaの監修を受けるため、動作性などがある程度担保される点も特徴だ。プレイヤーはゲーム内からCreation Clubにアクセスし、課金クレジットを利用して追加コンテンツを購入できる。
 

 
今回の発表によれば、『スカイリムAE』には今までCreation Clubでリリースされたすべてのコンテンツが含まれる。例としては、ふたつのメインクエストラインを含む大型Mod「セイント&セデューサー」と同Modの一部であるアイテム追加Mod「稀少な珍品」、空腹や疲労、寒さと戦うサバイバル要素を追加する「サバイバルモード」、魚を釣って料理したり、飼育や展示も可能になる「釣り」などのCreation Clubコンテンツが紹介されている。

また、過去作『The Elder Scrolls III: Morrowind』で登場した武具が利用できる「トリビュナルの亡霊」や、新たな敵やロケーションを追加する「大義」など、新規Creation Clubコンテンツも無料で追加される。ほかにも、クエストを提供するCreation Clubコンテンツが、起動時に初期化されないよう調整するとのこと。そして、『Skyrim Special Edition』所持者向けには、Creation Clubコンテンツをまとめて購入できる「Anniversary Upgrade」が提供される。

集大成にふさわしく、有料で配信されていた多数のCreation Clubコンテンツがすべて含まれる『スカイリムAE』。しかし、いささか懸念点もある。まず、本作では『Skyrim Special Edition』で利用できたModの多くが利用できなくなる可能性がある(関連記事)。一部Mod制作者は『スカイリムAE』向けの対応を表明しているものの、既存プレイヤーは愛用しているModが利用できなくなるリスクがある。リリース後のMod対応状況によっては、Creation Clubコンテンツを取るか、従来のModを取るか悩ましい状況が発生しそうだ。

また、北米時間の11月11日に海外向けリリースを控えている本作は、日本国内向け展開については不透明な状況だ。Creation Clubについても、サービス開始から約4年が経つ現在に至っても、日本国内向け展開されていない。Bethesda日本公式Twitterは、本作日本語版についての情報は決定し次第案内するとしている。
 

 
『The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition』はPCおよびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに11月11日海外リリース予定。日本国内展開の情報を心待ちにしたい。