グラスホッパー・マニファクチュア、NetEase Games傘下入り。ガンホーから離れ、ユニークなコンシューマーゲームを作る


グラスホッパー・マニファクチュアは、2021年5月31日付にて締結した株式譲渡契約により、NetEase Gamesの傘下に入っていたことを明らかにした。これまでガンホー傘下にあったが、中国NetEase Games傘下に入ることになる。またガンホーからも株式譲渡について発表されている(リンク先はPDF)。

グラスホッパー・マニファクチュアは、1998年3月に設立されたゲーム会社。代表取締役を須田剛一氏が務める。『シルバー事件』や『花と太陽と雨と』、そして『killer7』など、独特の世界観をもつゲームを手がけ、全世界に多くのファンを抱える。その後さまざまなパブリッシャーと手を組み『ノーモア★ヒーローズ』や『零 月蝕の仮面』、『ロリポップチェーンソー』などを手がけたのち、2013年にはガンホーの子会社となった。

ガンホー傘下となってからは、ライブサービスゲームとして『LET IT DIE』を展開し、『SHORT PEACE 月極蘭子のいちばん長い日』を監督するなど、新たな分野に挑戦。また近年では『ノーモア★ヒーローズ』新作開発に注力。2019年には『Travis Strikes Again: No More Heroes』を、そして今年8月には『NO MORE HEROES 3』を発売していた。

『NO MORE HEROES 3』発売に際して受けた複数のメディアインタビューにて、須田氏は今後10年オリジナルIPを3本作っていこうと思っていますとコメント(IGN Japan)。新規IPでゲームを作り映画化し 、その映画をジェームズ・ガン氏に監督してもらう野望を語っていた。


※ なお須田氏とジェームズ・ガン氏は、かつて『ロリポップチェーンソー』にて仕事を共にしていた

そしてこのたび、ガンホーから離れNetEaseへと活躍の場所を移すようだ。須田氏によると、NetEase Gamesから「ユニークなコンシューマーゲームを一緒に作って行きたい」と聞き、考えをめぐらせた結果、よりパワーアップしたクリエイティブをユーザーのもとに届けるために、傘下入りを決めたそうだ。

またNetEase Gamesの傘下入りをすることで、経営面のバックアップが得られるとのこと。ゲームの開発に必要な開発資金は提供されつつ、ゲームの企画・制作の独自性は守られる。グラスホッパー・マニファクチュアテイストは変わらないようだ。さらにNetEase Gamesの数千人規模のアーティストと技術者から、グラフィック制作やQAなどの分野でサポートを得られるとも語られている。今後10年で3本の新作を届ける予定があることも、あらためて表明された。

NetEase Games側も、須田氏の作風を評価しているそうで、「コンセプトからディテールまで明確な設計の哲学と独特のティストで貫いて、フィルムノワール、推理小説、パンクロック、サイケデリック・ミュージック、サイバーパンクなどの要素を巧妙に融合させている」「空気の作り方、アクションとストーリーのリズム感の把握は秀逸であり、十年一日の情熱に強く感心し、尊敬しております」と賛辞を贈っている。NetEaseグループはさまざまなゲーム会社に出資をしているものの、直接傘下入りさせることはやや珍しい。世界で通用するゲームを開発できる、グラスホッパー・マニファクチュアが、それほど重要だったのかもしれない。

今回の発表にあわせて、グラスホッパー・マニファクチュアはスタッフを募集している。気になる方は同スタジオの公式ホームページを見ておこう。





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