『Microsoft Flight Simulator』PC向け国内パッケージ版10月19日発売へ。DVDでディスク10枚組

 

国内パブリッシャーのズーは10月11日、国内向け『Microsoft Flight Simulator』PC向けパッケージ版を10月19日に発売すると発表した。日本語マニュアル同梱の国内向け仕様として、通常版「スタンダード エディション」と特別版「プレミアム デラックス エディション」を展開する。価格はいずれも希望小売価格を設定しないオープンプライスだ。


『Microsoft Flight Simulator』は、マイクロソフトが長く展開しているフライトシムシリーズの最新作。開発はフランスのデベロッパーAsobo Studioが担当しており、発売から継続的なアップデートがなされている。本作には実在メーカーの幅広い航空機が収録されている。また、緻密に再現されたコクピットや、膨大なマップデータの利用と手作業を組み合わせて作り上げられたリアルな世界とロケーションも魅力のひとつだ。通常版と特別版のコンテンツの主な違いは収録コンテンツ量で、通常版はベースとして航空機20機および空港30港を、特別版は航空機30機および空港40港を収録している。

今回発売される『Microsoft Flight Simulator』国内向けパッケージ版にはゲーム本編のほか、日本語翻訳マニュアルと、裏面にキーボード操作をプリントしたポスターが同梱される。また、プレミアムデラックス版には別途「プレミアム デラックス ガイド」ハードカバー本と、同書籍の日本語翻訳冊子が付属する。なお、本作は4月に配信された大型アップデート「World Update 4 – France and Benelux」ですでに日本語に対応している。しかし、奥深さゆえに習熟を要する作品でもあり、日本語マニュアルと操作説明ポスターの付属でさらに参入しやすくなるユーザーも存在することだろう。

本作を国内に展開する株式会社ズーは、1990年頃よりPCゲームに携わっている企業。古くから海外PCゲームの国内販売を手がけており、同社は本作とジャンルを同じくする本格フライトシム『Xプレイン11』の国内展開も担当している。ゲーム関連事業とともに、医療調剤関係ソフトウェア事業もおこなっているやや珍しい企業だ。


注目したいのは、今回のパッケージ版がDVD10枚組という大ボリュームである点だ。PCゲームのオンライン配信が広く普及した昨今において、これほどの枚数の物理版リリースはやや珍しい。『Microsoft Flight Simulator』は海外パッケージ版についてもDVD10枚組でのリリースとなっていた(関連記事)。また、本作は作品規模ゆえに要求ストレージ容量が比較的大きく、約170GBあったゲーム容量が「Sim Update Ⅳ」にて83GBまで縮小された経緯がある(関連記事)。

記事執筆現在、Microsoftストアにおける本作通常版のおおよそのサイズは123.01 GBとの表記だ。一方で、DVDの容量は120mmディスク片面2層で約8.54GBと定義されており、単純に10倍しても85.4GBだ。本パッケージ版は最初にディスク10枚でのインストールをした後に、インターネット経由で大容量データをダウンロードするとのことなので、その工程で差分をダウンロードすると見られる。そのため、パッケージ版でもインターネット環境が必要になるほか、Microsoftアカウントとオンライン認証が必要になる。また、本製品を起動するためには毎回DVDをドライブに挿入してディスク認証をおこなう必要がある点にも留意したい。


PC向け国内向けパッケージ版『Microsoft Flight Simulator』スタンダード エディションおよびプレミアム デラックス エディションは10月19日発売予定。価格はオープンプライスである。