『Battlefield 2042』ではチーターは全プラットフォームで永久追放。新作における違反行為への対策方針が公開

 

DICEは10月1日、同社が開発する『Battlefield 2042』について、悪質なプレイヤーへの対策および措置方針を公式サイトにて明かした。この中では、チート行為への制裁・防止策や悪質なプレイヤーから身を守る機能、違反行為への報告プロセスなどについて開発元が説明。また、コンソールにおけるマウス・キーボードのサポートについても触れられている。 

オンラインマルチプレイゲームにおいては、チート使用者をはじめとする悪質なプレイヤーに遭遇するケースが存在する。これは『バトルフィールド』シリーズも例外ではなく、特にPC版では、いずれのシリーズ作品においてもチート使用者の存在が報告されている。そうした問題に対し、シリーズ新作となる『Battlefield 2042』では、「フェアプレイ」および「ポジティブプレイ」といった2つの方針を掲げ、新たな対策・措置を実施するようだ。 
 

 
まずはチート行為について、『Battlefield 2042』では、ゼロ・トレランス方式(不正行為を徹底的に容認しない)のルールを設けるという。不正行為をおこなったプレイヤーは、一切の警告・停止処分なく退場。チートの利用が判明次第、試合中であっても即座に切断され、すべてのプラットフォームで永久追放される。こうした措置は、各プラットフォームにてアカウントが共有されるクロスプレイ・プログレッション機能を介しておこなわれるようだ。 

また、従来のように、必要に応じてIPやハードウェアの使用禁止措置を取ることも可能だという。さらに、チート行為の防止・特定・制裁を専門とするチームを設置するとのこと。チート対策ツールについては、EAC(Easy-Anti Cheat)を採用。Epic Gamesが提供する同ツールは『Apex Legends』をはじめ、複数のElectronic Artsタイトルにおいても採用されている。すでにチート使用者の特定に実績があることや、ユーザーのプライバシーとセキュリティの確保にも有効であることから、新作ではチート対策ツールをEACに変更するようだ。 
 

 
そのほかの施策として、『Battlefield 2042』では、悪質なプレイヤーによる不正・迷惑行為の報告システムが簡便化されるようだ。これまでPCにてチート使用者などを通報する場合、一度ゲーム内からOriginのクライアントに移る必要があったが、本作ではすべてゲーム内で通報が完了するように変更。違反行為をよりスムーズに報告することが可能となる。 

また、違反行為を報告した際には、運営に報告が届いたことおよび、報告に基づいて違反行為者に措置が講じられた場合は、そのお知らせがメールにてプレイヤーに送られるようだ。 

チート使用者のほか、ゲーム内テキストや音声チャットにおける嫌がらせ行為については、対策のためのいくつかの機能を搭載しているという。たとえば、プレイヤーのブロック機能や、テキスト/音声チャットのミュート機能、テキストチャットでの不適切な言葉を自動でフィルタリングするシステムなど。また、新コンテンツ「バトルフィールドポータル」では、作成したコミュニティ体験に永続的な禁止を適用する機能などの管理ツールも提供されるとのこと。 
 

 
最後に、開発元はコンソールにおけるマウス・キーボードのサポートについても言及している。これについて、『Battlefield 2042』の発売時点では、サポートをおこなう予定はないという。ただし、マウス・キーボードの利用を可能とするためのさまざまなオプションや、サポートを実現した場合のクロスプレイへの影響などについては、現在検討・調査中とのことだ。 

以上が今回明かされた『Battlefield 2042』における悪質なプレイヤーへの対策および措置方針となる。対策と措置が強化された本作にて、ローンチ時からフェアなプレイが楽しめることに期待がかかる。このほか、公式サイトの投稿では、コミュニティ憲章(プレイヤーに求められるルールやマナー)についても改めて言及。適切なコンテンツの共有や違反行為者の報告など、開発チームは今後もコミュニティと一丸となって目標を達成していきたいと述べている。 
 

 
『Battlefield 2042』は、11月19日に発売予定。また、10月6日から9日にかけては、PC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに本作のオープンベータテストが実施される。なお、その際のバージョンにおいても、すでにアンチチートツールEAC(Easy-Anti Cheat)が適用された状態で楽しめるとのことだ。