Respawn Entertainmentは9月1日、『Apex Legends』よりタップストレイフを削除することを発表した。パッチ10.1より適用されるという。
タップストレイフとは、『Apex Legends』におけるキャラクターコントロールのテクニックだ。所定の入力をすることで、ジャンプしながら急激に方向転換をすることができる。空中で90度~180度向きを変えることにより、予測しづらい動きをすることが可能。相手の思いもよらない方向へジャンプすることにより、敵のエイムを外し、被弾を減らすことにつながる。近距離での戦闘時や一時退避するときの生存率を上げる上級者向けのテクニックとして知られ、多くのプレイヤーが習得のために時間をかけてきた。
*ストリーマーiiTzTimmy氏による、タップストレイフを多用した動画。
Respawn Entertainmentはタップストレイフ削除の理由について、会得が難しい(inaccessible)テクニックであること、予測しづらくカウンター手段がないこと、移動系の能力と組み合わせることでより対応しづらくなることを挙げている。
本件については、少なくない数のプレイヤーから反発の声が挙がっているようだ。とくに、キーボード+マウスでプレイしていたユーザーから、削除に対する疑問が呈されている。というのも、タップストレイフはゲームパッド(以下、パッド)よりもキーボード+マウスの方が利用しやすいテクニックとして知られている。そのため、パッドにエイムアシストが適用されることのトレードオフとして、キーボード+マウスでタップストレイフが利用できると認識しているユーザーが多かったようだ。パッドを使用していたユーザー側からも、タップストレイフが削除されることでパッドが過度にキーボード+マウスより優位に立ってしまうのではないかと懸念する声が挙がっている。
一部のユーザーはTwitterにて「#SaveApexStrafe」とのハッシュタグを用い、タップストレイフ削除に対する異議を唱えているようだ。また、国内のeスポーツチームZETA DIVISONに所属する9impulseことKirill Kostiv氏は、タップストレイフの存続を目指し、Respawn Entertainmentと話し合っているとの旨をツイートしている。
タップストレイフは数あるテクニックのなかでも、パッドユーザーとキーボード+マウスユーザーを差別化する技術として捉えられてきた。そのため、削除にあたっては強い反発を招いているようだ。Respawn Entertainmentは次回パッチノートにて本件に関する詳細を記載すると伝えており、続報を待ちたいところである。