『スマブラSP』ダンテ“参戦”に悲しみの反応寄せられる。「違う、そうじゃない」Miiコスチューム化の酸い甘い

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『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の特別番組「カズヤの使い方」にて、『デビル メイ クライ』シリーズからダンテが登場することが発表された。しかしその形態が期待されたものではなかったようで、複雑な反応が寄せられている。

ダンテは『デビル メイ クライ』シリーズのメインキャラクター。第一作目から主人公を務めており、近年のシリーズ作品でもネロと共に主役を張っている。皮肉とクールさを兼ね備えており、日本のタイトルの主人公としてはやや珍しいタイプ。ゲーム内のスタイリッシュさと相まって、絶妙な格好良さを演出している。ファンも多く、それゆえに『スマブラ』への参戦も望まれてきた。

しかし「カズヤの使い方」にて告知されたのは、「Miiコスチューム」でのダンテ参戦。つまり、Miiファイターの向けのスキンとしての参戦である。待ち望まれていたのはファイターとしての登場ということもあり、国内外で喜びだけでなく悲しみ声が寄せられた。Miiコスチュームとして今回参戦すれば、ファイターとしての参戦が望み薄であると解釈できる。

『スマブラSP』発表時のお決まりである、リアクション系の動画も数多く投稿されたが、ダンテ参戦シーンについては「No」と叫ぶ反応が多数。SNSの投稿では、Miiコスチューム参戦に際して「Pain(痛み、苦しみ)」という文言が並んでいる。「deconfirm」という反応も多く、これは参戦確定の「confirm」の反対の言葉としてコミュニティで使われている言葉。つまり、参戦できないことを意味しているのだ。一部な通なファンにとっては、今回の参戦は朗報ではなく悲報になるということである。「ダンテ(Dante)」のワードで検索してみると、悲しみに暮れるファンの声が確認できるだろう。


しかしショックを受けたのは、ダンテファンだけではないようだ。というのも、今回のMiiコスチュームは「前人気は高かったがファイターにはなれなかった」キャラが結集している。『テイルズ オブ シンフォニア』のロイド、『シャンティ』シリーズのシャンティはユーザーアンケート上位の常連。ロイドのファンやシャンティファンも、ダンテファンおなじく落胆している。カズヤが活躍を見せる裏では、さまざまな作品のファンが涙をのんでいたわけだ。

同様のリアクションが起こった例としては、ジーノのMiiコスチューム参戦があげられる。『スーパーマリオRPG』に登場しカルト的な人気を誇るジーノも、Miiコスチュームにて参戦を果たし、ファイターではないとしてユーザーが多く落胆していた。ジーノ参戦については、ロボットやダックハントといった例はあるものの、登場した作品がやや古く、人気が特定の世代に固まっていることを考えると 、あまり現実的ではない。そういう意味では、比較的可能性がありそうだったダンテ参戦が潰えたことのショックはことさら 大きいかもしれない。

一方で『デビル メイ クライ』シリーズの生みの親であるプラチナゲームズの神谷英樹氏は、初代の服を着用しアラストルの剣を持たせたダンテのコスチュームデザインに、賛辞の言葉を贈っている。ファイターではなくとも、そこには桜井氏らしいこだわりが込められている。そもそも、Miiコスチュームとして参戦できること自体が、名誉なことであるのだ。


ファイターの選定は桜井氏がしているわけではない。あくまで、任天堂のジャッジ。とはいえ、推しキャラがファイターとして参戦できないことがわかったときの悲しみは深い。それほど『スマブラ』への参戦はファンにとっては夢見るものなのだ。『デビル メイ クライ』ファンたちは、ミーム画像で自分たちの傷をユーモラスに癒やしている。桜井氏を批判している声は見当たらず、コミュニティおよびファンのモラルの高さが見て取れる。


残る参戦ファイターは、あと1枠。ユーザーからの人気の高いキャラはおおむね参戦もしくはMiiコスチューム参戦しているが、誰が選ばれるのだろうか。『スマブラSP』最後のファイターは、2021年内に配信予定だ。

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