『Fallout 4』のドッグミートのモデルを務めた犬Riverが他界。武器ではなく相棒として、振る舞いまでゲーム内に実装されたキュートなわんこ

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インディースタジオCapybara GamesのスタジオディレクターJoel Burgess氏は6月27日、愛犬のRiverが他界したことを、自身のTwitterアカウントを通じてファンに報告した。Riverは、『Fallout 4』にてコンパニオンキャラクターとして登場する、ドッグミートのモデルになった犬として広く知られていた。

『Fallout』シリーズでは犬のNPCがたびたび登場し、一部を除いてドッグミート(Dogmeat)という共通の名前が与えられている。映画「マッドマックス2」の影響で導入されたともいわれており、コンパニオンキャラクターとしてプレイヤーと共に行動。アイテム捜索や索敵、戦闘への参加などのかたちで役立ってくれる。作品によって犬種が異なり、『Fallout 4』ではジャーマンシェパードが採用。ゲーム序盤で出会うことができる。そして同作のドッグミートのモデルとなったのが、当時開発元のBethesda Game Studiosにてシニアデザイナーを務めていた、Joel Burgess氏の愛犬Riverだった。

今回Burgess氏は、愛犬を亡くし悲しみにくれながらも、『Fallout 4』のドッグミートにおけるRiverの役割などを書き記している。もともとドッグミート役には、映画に出演したり警察犬として活躍していたりする犬を使うことを検討していたという。ゲーム開発においては、それが通例だそうだ。ただ結果的に、そうしたプロの犬を使うことはせず、Riverがモデルを務めることとなった。

Riverは幾度となくスタジオを訪れミーティングにも参加。モデルとしてただ撮影するだけではなく、開発チームと一緒にいるということがもっとも大きな仕事だったという。そうしてチームとRiverの関係が深まるうちに、ドッグミートは主人公の友であるという認識が芽生え、Riverがもつ個性や魅力がどんどんゲームに反映されていったそうだ。もはやRiverはマスコット的な存在ではなく、開発チームの一員だったとのこと。

『Fallout 4』のドッグミートの見た目は、Riverをほぼそのまま再現しているという。偶然ではあるが、Riverの毛の模様が、ポージングを取り込んだり表情を読み込むのに上手く作用したためだそうだ。ボイスについても、可能な限り既存のライブラリを使用せず、Riverの肉声を収録して使用。Burgess氏は、隣室に隠れてRiverに鳴き声を上げさせた際は少し辛かったと、当時のことを振り返っている。

開発スタッフはRiverとよく散歩に出かけたそうだ。その際に駆け足で先行したRiverは、定期的に止まってはBurgess氏の方を振り返るしぐさをすることに気づいたという。飼い主の様子を確認しているのだ。また木の枝をくわえて拾ってくることもあり、こうした行動は、そのままゲームに取り入れられることとなったという。

ドッグミートの戦闘時のAIについては、敵を殺すことよりも、プレイヤーを守る行動を優先するように設計したとのこと。時には自ら危険に飛び込み、プレイヤーが敵に対処するための時間を与えてくれる。そうした行動は、実際のジャーマンシェパードにも見られるものだそうだ。

そしてBurgess氏は、ドッグミートとは繋がりを与えるものであるとコメント。常にプレイヤーと共に行動し、家族のもとへと導き、またプレイヤーが何を求めているかを察知する。ドッグミートは、プレイヤーが安全で幸せであることを望んでおり、すなわちプレイヤーを愛しているのだと。Burgess氏は、そうした愛がRiverの遺産となっているならば満足であるとし、最後に愛犬に別れの言葉を述べた。

今回のJoel Burgess氏の報告に対しては、『Fallout』シリーズの開発元であり、Burgess氏の古巣であるBethesda Game Studiosが反応。Riverは、同スタジオにとっても非常に特別な存在だったと述べている。また、数多くのファンも哀悼のコメントを残している。Burgess氏の投稿は、本稿執筆時点で3.5万件のリツイートと15万件のいいねがついており、ドッグミートが、そしてRiverがいかに愛されていたかがうかがえる。

Riverがモデルを務めたドッグミートが登場する『Fallout 4』は、PC/PS4/Xbox One向けに販売中だ。

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