SNKの株式をサウジアラビア企業が取得。王族皇太子の出資により、33.3%の株を有する筆頭株主に

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SNKの株式をサウジアラビア企業が大幅に取得するようだ。韓国メディアのEDailyBloterなどが報じている。

ネオジオや『餓狼伝説』などで知られるSNKは、2015年に中国の投資家グループにより買収されている。2015年当時、LeyouTechnologiesの子会社であるLedo Millenniumは、同社の株式の81.25%を購入するために6,350万ドルを支払ったと報じられた(gamesindustry.biz)。以降、中国でのSNK作品人気は高まっており、2022年には『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のアニメ映画が中国にて公開を予定している。一方、今年8月には、PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch版『ベースボールスターズ 2』にて「タイペイ・ホークス」「タイワン・ドラゴンズ」2チームの名称から地名部分が削除されていることが報告され、物議を醸していた。
 

 
今回の株式取引に先立って、SNKの株式は香港に拠点をおく株式会社Zuikakuが33.16%を保有していた。ほか中国ゲーム企業で三番手の規模とされるPerfect Worldは18.23%、香港企業のRONSENが6.6%の株式を保有。こうした状況で今回SNKの株式を買収したのが、サウジアラビアの企業Electronic Gaming Development Company (以下、EGDC)だ。EGDCは、Zuikaku株式会社が保有するSNK株のうち28.8%(606万株)を取得している。そのほかの株式取得も含め、合計で33.3%(701万株)を確保し、同社の筆頭株主となる。3か月後には、Perfect World保有分も含め、さらなる株式取得が可能となる。

EGDCは、サウジアラビア王国ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が設立したミスク財団 (MiSK Foundation) が所有する企業だ。財団はサウジアラビアの若者の創造性を支援するべく立ち上げられた非営利組織で、日本のデジタルハリウッド大学や株式会社タミヤともパートナーシップを締結している。一方、皇太子は国内の言論統制を進める人物であり、皇太子昇格後サウジアラビアで拘置されるジャーナリストの数は年初から3倍に膨れ上がったという(関連記事)。近年はThe Washington Postの記者殺害に対する責任を認めたことで物議を醸した。
 

 
現在まで本件に関するSNKの公式アナウンスは発表されていない。なおニュースが韓国より報道された理由について海外メディアKotakuは、SNKが韓国の証券市場であるコスダックに上場しているためだとしている。

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