東方二次創作2DACT『幻想郷萃夜祭』旧地獄を追加する大型アップデート配信開始。綺羅びやかドットで描かれた、旧都や地霊殿を探索

 

弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMとWhy so serious?は8月21日、早期アクセス配信中の『幻想郷萃夜祭』にてアップデートを配信した。今回のアップデートでは、幻想郷の地底を舞台にしたステージ2が登場。システム内にキーコンフィグも追加されている。なお、当初は2月下旬のアップデートが予定されていたが、開発者のお茶煮(tea_basira)氏のPCトラブルで一時開発が止まっていたこともあり、更新が延期されていたようだ。

『幻想郷萃夜祭』は、綺羅びやかなドットで描かれた幻想郷を巡る、「東方Project」の二次創作2Dアクションゲームである。主人公は、密と疎を操る程度の能力を持つ鬼、伊吹萃香。平和で退屈していた萃香が博麗神社を訪れると、そこではお祭りの準備が行われていた。萃香は、密度を操作する自身の能力を活かしつつ、お祭りのために幻想郷の各地を巡ることとなる。早期アクセス開始時のバージョンでは、博麗神社を中心とした幻想郷が描かれ、ルーミアと霧雨魔理沙との弾幕ごっこが繰り広げられていた。


今回配信されたステージ2では、萃香はお酒を用意するため旧地獄へ行くことになる。道中では火焔猫燐が同行するほか、鬼の住む旧都、地霊殿といった地底の各地も登場。ステージ2の最後には、霊烏路空と火焔猫燐のタッグによるボス戦も展開される。

また、地下へ繋がる洞窟の中など、暗い場所を照らすための技として照明弾が追加されている。照明弾は、ショットを切り替えて使うもの。通常弾から照明弾に変更すると、通常弾の代わりに周囲を照らす明るい弾が使用可能になり、暗い洞窟や地底の中が確認できる。


ステージ1で描かれた幻想郷では、明媚な幻想郷の景色が繊細なドットで描かれていたが、綺羅びやかなピクセルアートはステージ2でも健在だ。鬼の暮らす旧都は、地底の闇を照らす明かりと静かに降る雪によって幻想的に。地霊殿ではステンドグラスが輝き、どこか厳かな空気が感じられる。美しい地底には東方Projectのちびキャラが隠れており、彼女たちを見つけるとお祭り前の博麗神社にやってきてくれるそうだ。

また、次回のアップデートでは妖怪の山と天界を舞台にしたステージ3が追加予定。Steam記事内のコメント欄では、ステージ3に登場するちびキャラの1人を賭けて、投票が受け付けられている。妖怪の山や天界と関係のないキャラクターも対象となっており、もっとも投票されたキャラクター1名が、ステージ3アップデート時に追加されるそうだ。9月初旬にはボスのバランス調整と、霊烏路空と火焔猫燐の連携攻撃を追加するミニアップデートも予定されている。

本作を開発しているのは、個人開発者のお茶煮氏だ。開発期間は、2019年10月の早期アクセス開始時点で約4年。ユーザーとのコミュニケーションやフィードバックを受けることで、最終的な完成度をあげるために早期アクセスをスタート。東方Projectの全キャラクター登場など、新しい要素を取り入れつつより洗練されたゲームを目指して開発が進められている。また、現在は萃香の技が最初から開放された状態になっており、完成版では経験値によるパラメーターの成長要素や、レベルデザインの調整も行われ、全6ステージが搭載予定である。

『幻想郷萃夜祭』は、Steamにて1320円で早期アクセス配信中だ。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。