フライトシム『Microsoft Flight Simulator』では北朝鮮の空も飛べる。平壌上空を遊覧飛行し、空港に着陸して謎多き国に潜入

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今月8月18日に発売予定のマイクロソフトのフライトシミュレーションゲーム『Microsoft Flight Simulator』では、一部ユーザーを招待してのアルファテストを経て、現在はクローズドベータテストを実施中だ。特に秘密保持契約は設けられていないようで、参加者からは世界中の空を飛行し、そして飛行場にて離着陸する様子がSNSなどでシェアされている。

本作では、世界のあらゆる場所を擬似的に訪れることが可能。有名な都市や空港は言うまでもなく、自分の住む街であったり、普段なかなか目にできない場所を探して飛ぶ人も。YouTuberのObsidianAnt氏の場合は、北朝鮮に空から潜入している。

『Microsoft Flight Simulator』のベータ版にてObsidianAnt氏は、北朝鮮の平壌上空を飛行。同国の首都だけあって、多数の建物が立ち並ぶ。一際目を引くのは、街を流れる大同江の中州にたたずむ綾羅島メーデー・スタジアムだろう。マスゲームがおこなわれることでも知られるこの競技場は独特なデザインの屋根をしており、本作でもそれが正確に再現されていることが分かる。

本作では、マイクロソフトの検索エンジンBingが持つ膨大なマップデータをもとに、同じく同社が持つAzure AIの解析によって、建物や環境の3Dモデルを生成してゲーム内に適用している。ひとつひとつの建物まですべて再現しているわけではないだろうが、重要なランドマークについては手作業で精度を高めているのかもしれない。

建物が密集する平壌中心部から少し外へ目を移すと、農地と思われるエリアが見渡す限りに広がっている。ここでObsidianAnt氏は、コックピットに導入したプライマリ・フライト・ディスプレイ「Garmin G1000」を操作。現在地の近くにある空港を探し、平壌近郊にある江東郡の空港へのナビゲーションを設定している。するとモニタのコンパスに、空港への方角を示す紫色のカーソルが表示。同氏はオートパイロットで空港へと向かい、マニュアルで着陸に成功している。

Image Credit: ObsidianAnt, Microsoft


江東郡の空港の様子は、Bingの航空写真でも確認できる。もともと簡素な空港だけに、本作ではほぼそのまま再現できていることが分かる。なお本作においては、3万7000か所の空港を収録するとうたわれているが、これは滑走路や誘導路、駐機場などの各エリアを手作業で指定するなど、よりリアルに再現された空港のこと。実際には、世界中に存在するすべての空港が存在するという(関連記事)。この江東郡の空港が、もし作り込みされていない方だとすれば、田舎の小さな空港であっても、本作ではこれくらいのクオリティで収録され、離着陸することができるという指標になりそうだ。

北朝鮮は、日本とは国交を結んでいないこともあり、またさまざまな面で問題を抱えていることもあって、近くて遠い謎多き国といった印象だろう。一方で一般の外国人の観光客を受け入れているため、コロナ禍の現在はともかく、行こうと思えば行けなくもない国ではある。しかし、民間機にて自由に遊覧飛行をして、適当に設定した飛行場に着陸することは、現実にはまず不可能だろう。本作はそうした擬似体験もできてしまう作品である。

Microsoft Flight Simulator』は、SteamおよびWindows 10向けに8月18日配信予定だ。Xbox Game Pass for PC向けにも提供される。なお、ObsidianAnt氏は北朝鮮以外にも、南極大陸やチェルノブイリ、エリア51などを本作の中で訪れている。興味のある方は同氏のチャンネルをチェックしてみてはいかがだろうか。

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