ホラーゲーム『幽霊列車』7月24日Steamにてリリースへ。都市伝説の駅も登場する、Chilla’s Art新作

 

国内のインディーゲーム制作チームChilla’s Art(チラズアート)は7月22日、『幽霊列車(The Ghost Train)』を7月24日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはSteam。あわせて本作のPVやSteamストアページの更新が行われている。

『幽霊列車』は、駅の構内や電車の中をさまよう、雰囲気重視のサイコロジカルホラーゲームである。暗く誰も居ない駅の構内、赤く染まった電車、きさらぎ駅(鬼駅)と書かれた古びた駅。スクリーンショットや動画には、駅のエスカレーターを下って広大な駅構内を探索し、いつも同じ場所に座っている女性と電車内で遭遇するシーンが確認できる。また、地下を照らす駅構内の電灯が明滅する場面も映されているが、主人公は奇妙な電車に乗り、きさらぎ駅へたどり着いてしまうのだろうか。

なお本作に登場しているきさらぎ駅は、2004年の2ちゃんねるへの投稿を端に広まった、奇妙な電車に乗りこみ迷い込んでしまう駅の都市伝説だ。きさらぎ駅は、地図上には存在しない寂れた無人駅であり、周囲にはタクシーを含めて何もないという。またきっかけとなった投稿では、線路を歩いていくと、奇妙な片足のおじいさんや、遠くから聞こえる祭囃しの音、深夜3時にも関わらず出歩いている親切な人が登場するといい、この話を伝えた投稿者は家にたどり着けず、数年間消息を絶っていた。そんなきさらぎ駅が登場するということで、夜の闇の恐怖や不可解な出来事も展開されそうだ。


本作を開発しているChilla’s Artは、兄弟でゲームを作っているという国内のゲーム制作チーム。夜のコンビニで怪異に出会う『夜勤事件』、行方不明の子供を探す『行方不明』といった低価格な短編ホラーゲームを短期間で制作してリリースしており、主に国内のバーチャルYouTuberやゲーム実況者などを中心に人気を集めている。また本作は、『事故物件』の開発中にPlayStation用ソフト『最終列車』のような作品を作れたらいいなと思ったことが開発のきっかけだったという。しかし高度なストーリーデザインを作る余裕はないために、雰囲気で勝負する内容になっているそうだ。

『幽霊列車』は、7月24日にSteamにてリリース予定。Patreonの支援者向けには、先行してベータ版の公開が行われている。