『Dead by Daylight』腕前に応じて変動するスキルレーティング制導入。使用する殺人鬼ごとのレートも記録されマッチングの改善に努める


Behaviour Interactiveは7月21日、『Dead by Daylight』にてプレイヤーのスキルに応じて内部レートが変動するスキルレーティング制導入について詳細を明かした。かねてより導入について発表されていた同システム。今回は、既存のランクシステムの今後の取り扱い方についてなどの新情報公開を含め、改めて予告された形となる。

『Dead by Daylight』では、プレイヤーの腕前を測るための指標として、試合内容に応じて上下するランクシステムが設けられている。 生存者陣営なら儀式から脱出することに貢献すること、殺人鬼陣営なら生存者の脱出を阻止するための行動が、主に評価される形となる。そして上記によって決定付けられるランクによってマッチメイキングを実施し、同程度の実力を持ったプレイヤーが、対戦を行えるというシステムとなっていた。

しかし、いつからかランクがかけ離れた相手ともマッチングがされるような仕様になりつつある。 一方的な試合展開になる傾向が強いと、コミュニティからは不満が多く寄せられている。ランクが離れた相手とマッチしてしまう現象は、マッチ待機時間を可能な限り少なくするために組まれたシステムによる影響ではあるのだが、あまりにも頻繁に起こる現象かつ長い期間解決されていなかったため、この理由からゲームを離れてしまったプレイヤーも少なくはないだろう。

半年ほど前にBehaviour Interactiveからの発表「マッチメイキングの変更について」では、マッチメイキングのアルゴリズムは「マッチング待ち時間」「対等さ」「接続品質」の3つのバランスを重視していると触れていた。つまり上記のツイートのようなランク格差が激しいマッチでは待ち時間と回線の良さを重視した結果、マッチの対等さは考慮しないという判断がされた試合だったのだろう。


そして今回導入されるスキルレーティング制というものは、上の表で言う「対等さ」に値する新たな指標だ。プレイヤーの実力よりもプレイ頻度に焦点を当てて評価をしていたランク制に代わり、より正確にプレイヤーの実力が測れるとされている。くわえて殺人鬼陣営でプレイする際は、選んだ殺人鬼ごとにスキルレートが記録されるという。使い慣れていない殺人鬼では、使い慣れているものと比べて、弱い生存者とマッチングされやすいとのことだ。この機能実装のため、マッチ開始後に殺人鬼を変更する機能は一旦廃止されるようだが、全体での遊びやすさは向上しているだろう。

残念ながら、スキルレートはプレイヤーが直接確認することができない隠しステータスとなっている。そのため今後の試合結果では、いま以上にマッチングするプレイヤーのランクのばらつきが出る可能性もある。一方で、新たなシステムが導入されれば、ランクのバラつきに対して“スキルレート制が機能している”と肯定的な見方をできるのかもしれない。

また今後のランクの扱いとしては、毎月のプレイ頻度の測定のために使ったり報酬システムを実装したりなど、リワークに向けたアイデアを検討している段階だそうだ。現在の「月に1回リセットされるだけの仕様」から新たなやり込み要素を生み出してくれるだろう。続報に期待したい。

なお、スキルレーティング制を含む新マッチメイキングシステムは本日よりXbox One版の全ライブサーバーにてテストが行われる。このテストの結果が良好であれば、その他の全プラットフォームでも数週間以内に新しいマッチメイキングシステムが実装されるそうだ。