スクウェア・エニックスがE3中止を受け、方針表明。「かつてないほど充実した作品ラインナップを準備」

 

スクウェア・エニックスは3月13日、E3 2020の中止を受けての声明を発表した。アメリカのゲーム業界団体ESAは12日に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けE3 2020の中止を発表。同イベントに出展予定だったゲーム会社各社はそれぞれ今後の方針を打ち出しており、スクウェア・エニックスも同様に声明を出した形である。

声明文では、スクウェア・エニックスはE3 2020中止を悲しむとともに決定を下したESAの姿勢を支持。そして残念であるともコメントしている。また今後の方針としては、新たな方法でゲーム情報を届ける機会の用意を検討していると公表している。と、ここまで他社と同様の発表なのだが、「2020年、そしてその先の次世代に向けて、私達スクウェア・エニックスでは、かつてないほど充実した作品ラインナップを準備しています」と気になる言葉も併記されている。

スクウェア・エニックスといえば、プラチナゲームズとタッグを組んだ『バビロンズフォール』の発売を控えており、次回の情報公開は2020年夏であるとされていた。またPeople Can Flyによるルートシューター『Outriders』は2020年ホリデーの発売が予定されており、こちらの情報公開も待たれるだろう。Nintendo Switch向けには『ブレイブリーデフォルト2』を2020年に発売予定。発売日が9月4日に延期された『Marvel’s Avengers』についても、今夏新情報が明かされそうだ。来月4月10日には『ファイナルファンタジーVII リメイク』の発売を控えている。分作の第一弾である同作は、次回作の展開を含めても2020年のラインナップのひとつになりえる。

と、今確認できるラインナップだけでもそれなりに分厚いが、ここに次世代機を含めたタイトルの情報が加わるとなると、たしかに「かつてないほど充実した作品ラインナップ」と言えるかもしれない。なお英語ではstronger than ever for Square Enix。スクウェア・エニックス史上もっとも強固、といったニュアンスだ。PS5やXbox Series Xの発売も迫っており、メガパブリッシャーらしいアプローチがなされることだろう。どのような形で新情報を届けるのか、そしてどんな情報が明かされるのか。E3が中止になったものの各社が新情報を明かしていくことには間違いない。この夏もまた、ゲームファンにとっては楽しいシーズンになりそうだ。