息苦しい現代社会を描くアートADV『Mosaic』PC向けに12月5日リリースへ。Apple Arcade向けには先日より配信中

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スウェーデンのインディーゲームパブリッシャーRaw Furyは、『Mosaic』PC版(Steam/GG)を12月5日に発売すると発表した。『Mosaic』は、『Among the Sleep』の開発元Krillbite Studioが手掛けるダークな雰囲気のADV。日本語に対応しており、各ストアにて来週からプレオーダーが開始予定。なお、AppleのゲームサブスクリプションサービスApple Arcadeではすでに配信中となっている。

『Mosaic』は、現代社会を抽象的に描いたアート寄りのADVだ。舞台となるのはビルが立ち並び、人口過密な中拡大を続ける大都会の街。主人公はそんな冷たい都市に暮らす、毎夜水底に沈んでいく夢を見る一人の男。巨大な組織の一員として、朝起きては通勤し、帰宅しては泥のように眠る孤独で灰色な毎日が彼の日常だ。

遅刻回数や生産性の低下を知らせる通知。返信が滞り、疎遠になっていく友人関係。溜まっていく請求書。虚無を表現したようなクリッカーアプリで時間を浪費し、生きる目的が見いだせない毎日を過ごしていた彼が、ある日通勤の最中におかしな出来事に遭遇し、スーツを身に纏った集団から抜け出して、奇妙な体験をしていく。

都会で暮らす孤独な日々や、巨大な組織の一員となる恐怖が描かれているという本作。スクリーンショットからはシリアスでダークな印象を受けるが、本編は暗い表現ばかりではなく、唐突に洗面台に現れた金魚が話しかけてきたり、音楽や朝日を目にすると幻想的な風景が画面に映し出される。主人公のスマートフォンには、クリッカーアプリ『BlipBlop』がインストールされており、ゲーム中でアプリがプレイできるほか、通勤途中には出会い系アプリの広告が展開されておりインストール可能。シミュレーションゲームのようなミニゲームで描かれるパートもある。

また、本作のプレスリリースは、Mosaic Corporationがリリースする最新製品の紹介文になっており、『Mosaic』は同社の人材募集プロセスでもあるようだ。「従業員の努力を大切にする現代の職場」「付加価値をつけられるようなハイスキル人材を求めている」「ハイテク社会の中で、より明るい未来を目指す非凡な労働者」など、実際に企業が使いそうな文言が並んでおり、Mosaic Corporationがリリースしたかのような内容が英語で綴られていた。公式サイトも作品の公式サイトというより企業の広報サイトそのもので、広報の段階から、ゲームの世界づくりが徹されているというわけだ。

なお、ゲーム中に登場するクリッカーアプリ『BlipBlop』は、Mosaic Corporationの製品として実際にiOS/Android向けにリリースされている。前述の公式サイトによれば、『BlipBlop』は10億人以上がプレイした作品であり、革新的なゲーム体験が用意されているという。しかし、実際にはクリッカーの基本的な機能が実装されているのみで目新しい体験はなく、退屈そのものな主人公の日常を体験できるようになっている。本作の世界観が気になる方はインストールしてみると良いだろう。

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