『シャーロック・ホームズ』ゲームがストアから削除され始める。開発元と販売元の間にこじれ

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ウクライナのスタジオFrogwaresは9月26日、PSおよびXboxストアなどにて、同社の手がける『シャーロック・ホームズ』作品の一部が削除され始めていることを報告した。PS3/Xbox 360版『The Testament of Sherlock Holmes』『Magrunner: Dark Pulse』、そしてXbox 360版『Sherlock Holmes versus Jack the Ripper』はすでにストアから削除。『Sherlock Holmes: Crimes & Punishment』のPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Steam版については、現地時間9月29日に削除されるという。先日『The Sinking City』をリリースした、探偵ゲームの開発に定評のあるスタジオに、何が起こっているのだろうか。

Frogwaresによると、ストアからゲームが消え始めている点については、パブリッシャーであるFocus Home Interactiveとのこじれが背景にあるようだ。PS/Xbox版および一部Steam版においては、Focus Home Interactiveとライセンス(パブリッシング)契約を結んでいたFrogwaresであるが、契約が終了したにもかかわらず、各タイトルのストア所有者が持つはずIDが引き渡されていないのだという。Focus Home InteractiveはFrogwaresに対しメールにて、Focus Home Interactiveのカタログからゲームが消える時に、コンテンツもしくはタイトルIDを開発者に渡すことはないとポリシーを強調。一方Frogwaresは、そうしたポリシーは契約書に記されていなかったと反論し、過去にこうした適用はされたことがないと憤っている。

まだ現時点では購入することができる『Sherlock Holmes: Crimes & Punishment』についても、29日より早く削除される可能性もあり、削除されればウィッシュリストからも消えてしまうのだという。Frogwares は、Focus Home Interactiveのポリシーによって、経営的なダメージを受けることを強調。削除されたPS3/Xbox 360タイトルについても、ストアに復活させる作業は困難であり、SDKを数か月かけてアップデートするという点でコストがかかるという。そうした状況においても、諦めずに販売を復活させたいと決意を見せている。

Frogwaresといえば、『The Sinking City』の日本語リリースにおいても、パブリッシャーであるBigben Interactiveとのコミュニケーションに問題を抱えていることを明かしていた(Game*Spark)。Focus Home Interactiveといえば、実力派スタジオと度々手を組むフランスのパブリッシャー。Dontnod Entertainmentとタッグを組んで『Vampyr』をリリースしたり、Deck13 Interactiveと共に『The Surge』とその続編を発売したりと精力的。トラブルの最中にあった『Spintires』の開発元を助けたりといったエピソードも存在しているが、今回は開発スタジオから契約について糾弾される立場にある。

現状としては、Focus Home Interactiveがパブリッシングをするコンソール版については削除および販売が懸念される状態で、Frogwaresが自ら販売するSteam版などについてはまだ問題がないようだ。Frogwaresはストアから削除されればプレイもできなくなるとコメントしており、既存ユーザーにとっても他人事ではないだろう。なお、オーイズミ・アミュージオから販売されているPS4向け『シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-』については、対象リストには入っておらず、現在も購入できる状態だ。

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