『フォートナイト』反発ある「ターボ建築弱体化」の意図について公式が説明。回線に依存した環境を緩和したい


Epic Gamesは『フォートナイト』公式サイトにて、ターボ建築弱体化の意図を説明する記事を投稿した。『フォートナイト』のターボ建築は昨日8月27日のパッチv10.20で弱体化され、コミュニティ内で話題となっていた。ターボ建築は建築ボタンを押し続けることで高速で建築を行うことができる設定だったが、昨日のパッチからはターボ建築にかかる時間は0.05秒から0.15秒となり、数か月前の値に戻されていた。

『フォートナイト』のバトルロイヤルモードにおいて、ターボ建築は建築のスピードと快適さに密接に関係しており、パッチv4.30以降に建築の間隔が0.05秒になってからは必須と言っていい強力な設定だった。パッチv10.20の配信後、ターボ建築が弱体化されるとRedditでは否定的な意見が多く書き込まれ、Twitterで#RevertTurboBuild、#RevertTurboBuildingのハッシュタグの投稿が世界的なトレンドとなっていた。日本でもTwitter「ターボ建築」がトレンド入りしていたことに気が付かれた方も多いのではないだろうか。『フォートナイト』はシーズン10でロボットのB.R.U.T.E.が導入されてから、『フォートナイト』の運営方法にコミュニティから反発があり、こちらは削除を求める声が上がっていた。今回ターボ建築がSNS上で話題になったのはこうした経緯があると思われる。

Epic Gamesは、ターボ建築を調整する理由/調整で劇的な影響を与えたくない要素/次のステップの三つの項目について説明している。これらを順番に紹介していきたい。

まずターボ建築を調整した理由は、速すぎるターボ建築は低Pingのプレイヤーが一方的に有利であることで、建築籠り(壁などを建築し続けて防衛する方法)と、壁の張り替えでほかのプレイヤーより優位に立っているという。回線速度の違いに依らず建築籠りは強力で、たとえばターボ建築で壁を防衛している場合、スクアッドで射撃しても貫通しない場合があることを挙げている。さらに、正確な建築を促したいとして、ターボ建築を調整したそうだ。Epic Gamesは以前のターボ建築では、複数のパーツを意図せず一度に配置できてしまうこと、スパムビルドが容易であるといったことを挙げている。

劇的な影響を与えたくない要素は三つあり、建築操作の応答性の高い感触/1×1マス上での「縦積み」の性能/壁を使って高所から降りる「落下建築」となっている。建築操作の手触りをはじめ、これらの要素はゲームプレイのコアとなるため変えない方針なのかもしれない。

Epic Gamesは、最初の建築とターボ建築の遅延を新たなロジックに変更するよう取り組んでおり、追って告知する予定だ。公式サイトによると、最初の建築は瞬時に行われ、0.15秒間隔以上の速度では建築できないというルールのもとで、新しい仕組みが導入されるようだ。建築ピースが破壊された場合、サーバーは再建築を許可するまで0.15秒待機する。0.15秒の間に、再建築を入力したプレイヤーはリストへ追加され、リスト内から係争中の建築物を置けるプレイヤーが選ばれる。プレイヤーを選ぶ方法は以下3通りが検討中。

・現在建築物を置いていないプレイヤー間で抽選
・全てのプレイヤーで抽選
・建築物を置いているプレイヤーを優先

そして、0.15秒後に建築物が設置されるという仕組みになるという。建築ピースの張り替えがPing値に大きく左右されず、壁の交換までの最低時間を確保することを目的としているそうだ。早く入力したプレイヤーが建築物を設置できた仕様から、入力の前後に関わらず建築できる仕組みに変わるということだろうか。特に「次のステップ」の中で説明されている建築の仕様変更はゲームを大きく変わる可能性があるため、詳細をチェックしておこう。