『Dead by Daylight』 Year 4ロードマップ公開。専用サーバーの実装からバトルパス導入など、新展開続々

 

Behaviour Interactiveは本日8月16日『Dead by Daylight』 Year 4 ロードマップを公開した。4種のチャプター、キャラクターやマップのリワーク、アーカイブ機能の追加、専用サーバーの実装、そしてNintendo Switch版とモバイル版のリリースと目白押しだ。いくつかの要素は既に実装済みとなっているので、それを振り返りつつ今後の展望について触れていきたい。

新キラー「ゴーストフェイス」

Year 4ロードマップで最初に登場した新キラー「ゴーストフェイス」、彼のマスクは見たことがない人はいないと言っても過言ではない。ゴーストフェイスはそんな非常に知名度の高いキャラクター…のマスクをかぶった殺人鬼だ。

彼の能力は、自身の心音を消し生存者を陰からこっそり凝視することで真価を発揮するものだ。一定時間、ゴーストフェイスに凝視された生存者は一撃でダウンしてしまうようになる。そんな隠密型の殺人鬼「ゴーストフェイス」は6月19日より全プラットフォームにて配信済みだ。

 

キラー「ナイトメア」とマップ「バダム幼稚園」リワーク

既存キャラクターの能力を一新する初の試みが行われた。今回の対象はキラー「ナイトメア」、リワーク前は生存者から一切姿が見えず、ナイトメアがいるドリームワールドに引きずり込まれることで各アクションの行動速度が低下、またナイトメアから直接攻撃を当てられるようになるという仕様だった。能力としてはトリッキーで面白いものではあったが、生存者からは姿が見えないことからフラストレーションに感じるという意見が多数寄せられたために、今回のリワークの対象となったとBehaviour Interactive開発チームは語る。

リワーク後のナイトメアは、生存者に一定距離近づくことで常に姿が見える仕様にはなってしまったが、代わりにドリームワールドに自動的に生存者を引き込む能力、そしてドリームワールド内で生存者がナイトメアから逃げることを妨害する能力、さらには発電機へ直接ワープまでできるようになり、結果的にはキラーの中でも非常に強力な部類になったと言えるだろう。

ナイトメアのリワークと同時にマップ「バダム幼稚園」のリワークも行われた。ここで1つナイトメアと違うのは、既存のバダム幼稚園のマップは残しつつ、派生マップとして5種類のマップが追加されたことにある。「バダム幼稚園Ⅰ」「バダム幼稚園Ⅱ」といったものだ。

Year 4 ロードマップを見るところ、Behaviour Interactive開発チームはチャプター14でもう1マップのリワークを予定しているそうだ。対象となるマップは7月26日に行なわれた公式生放送の中で“マップの種類を増やすのは1種類ずつしかないコラボ系のマップのみを予定しています”と言及されている。そのため、候補に挙がるのは「ランプキン・レーン」、「レリー記念研究所」、「ギデオン食肉工場」、「山岡邸」、「オーモンド」以上5マップだろう。どのマップがリワークされるか今から楽しみにしておきたい。

キャラクターのリワークはロードマップを見る限り予定されてはいないが、同じく7月26日に行なわれた公式生放送の中でいくつか言及されていたものがあるため、こちらを紹介したい。

次に何をリワーク・調整する予定か教えてもらえますか?

いつになるか具体的な時期はお教えできませんが、今後調整予定の殺人鬼の情報を少しお知らせします。私たちはナースとナースのアドオン(主にアドオン)、そしてドクターの調整を行う予定です。他にもヒルビリーとカニバル、シェイプ、ピッグなども見直したいと思っています。この中の数人はアドオンの調整程度に考えており、他はそれより大きな変更となると思っています。”

リージョンを強化する予定はありますか?

近いうちにアドオンの調整を検討するつもりです。具体的には深手状態の生存者を更に攻撃すると発動する状態変化のアドオンを攻撃1回で発動するようにする予定です。実装日時期は決まっていませんが、決まり次第お知らせします。”

 

新機能「アーカイブ」、「リフト」

「アーカイブ」はキャラクターや世界観の設定資料を垣間見ることができる要素だと紹介されている。8月2日に行われたBehaviour Interactive開発チームへの質問会では、中には簡単なアニメーションをつける予定だとも言及されていた。くわえて、ただ眺めるだけではなく、中にはクエスト要素もあり報酬も貰えるそうだ。

「リフト」とは聞きなれない言葉ではあるが、要は『フォートナイト』をはじめ多くのゲームで採用されている「バトルパス」である。

バトルパスにおいては、ゲームを遊び込むにつれてティアレベルが上がっていき、到達したティアレベルに応じて報酬が支払われるという仕組みになっている。ゲームを所有しているすべてのプレイヤーが参加できるが、シーズンごとに更新される“課金用のバトルパス”を購入することで課金者限定の報酬を受け取れるといったものだ。

『Dead by Daylight』にもこちらの仕組みが導入され、新たなスキンやその他の報酬を獲得できるようになる。アーカイブとリフトが実装されるのは、次回新チャプターのさらに後、おそらく11月頃ではないだろうか。

 

専用サーバーの導入

『Dead by Daylight』プレイヤーなら誰しも一度は苦しんだであろう回線の悩みに決着がつくか。専用サーバーが9月21日に実装予定とされている。これにより殺人鬼・生存者ともにフェアなゲーム体験をもたらすことができるとBehaviour Interactive開発者アップデート8月号にて言及されている。また、専用サーバーがもたらすもう1つの大きな要素は“切断したプレイヤーの記録”が取れることにあるだろう。悲しいことに『Dead by Daylight』では自分の思い通りにいかないことから、ゲームを途中退室してしまうプレイヤーが後を絶たない。この行動に対するペナルティも明確に与えられているか分からないというのが現状ではあるので、専用サーバーの実装はこの問題に決着をつけることができるかもしれない。

専用サーバーの具体的な導入時期は発表されていないが、次回のPlayer Test Buildにて再度テストを行った後実装される。

 

Nintendo Switch版、モバイル版『Dead by Daylight』リリース

Nintendo Switch版限定トラッパースキン

 

Nintedo Switch版『Dead by Daylight』は2019年9月24日に発売が決定している。店舗予約は既に開始されていて、switch版にはトラッパーの限定スキンが1種追加される予定だ。価格は4968円(税込)。PCやPS4と比べると高額だが、以下のDLCコンテンツが事前に含まれている。

オリジナルチャプター
・THE LAST BREATH(ネア・カールソン、ナース)
・暗闇のララバイ(デイビット・キング、ハントレス)
・Of Flesh and Mud(エース・ヴィスコンティ、ハグ)
・Spark of Madness(フェン・ミン、ドクター)
・The Curtain Call(ケイト・デンソン、クラウン)
・断絶した血脈(アダム・フランシス、スピリット)

コスチュームパック
・The 80’s suitcase
・イカした頭

モバイル版『Dead by Daylight』は2019年末に発売予定、基本プレイ無料の作品となっている。フィンランドでは既にβ版が配信されており、操作は全てスマートフォンで操作がしやすいように開発されているとのこと。今回のロードマップの告知では密に触れられなかったため、続報を待ちたい。

最後に

Year 4 ロードマップについて既存の情報を振り返ってみたが、いかがだっただろうか。最後に新チャプターに関して1つの話題に触れたいと思う。

2019年6月13日にアメリカのストリーミング配信事業会社『Netflix』は、Behaviour Interactive、Ubisoft、Roblox、Epic Gamesと協同でプロジェクトを進めるといった旨のツイートを行なっている。

そして7月4日よりEpic Gamesの『Fortnite』とドラマ『STRANGER THINGS』のコラボイベントがスタートした。このことから『Dead by Daylight』の新チャプターは、ドラマ『STRANGER THINGS』とのコラボが行われる可能性があるかもしれない。『STRANGER THINGS』とはNetflixで配信中の人気SFホラーテレビドラマ。7月4日にシーズン3が全世界で一斉に配信されたばかり。

新チャプターについてはまだ何も告知がされていないことから予想の域を出るものではないが、ただ『STRANGER THINGS』とコラボをするならば、生存者なら誰が来るのか。殺人鬼ならデモゴルゴンか。想像をするだけでもワクワクするだろう。新チャプターの続報を待ちたい。