異世界をチームで探索するバトロワTPS『CODE2040』正式発表。Steamにて2020年発売へ


台湾のデベロッパーJFI Gamesは6月18日、オンラインTPS『CODE2040』を国内向けに正式発表した。プラットフォームはPC(Steam)で、2020年内に発売予定。

https://www.youtube.com/watch?v=WhhZckJ94MY

『CODE2040』の舞台となるのは、2020年の世界。各国がエネルギーの枯渇に直面し緊張状態にあるなか、台湾・水湳洞に存在する遺跡「十三層遺址」にて大きな自然災害が発生し、そこで「SOMA」と名付けられた新たな資源が発見される。そして政府と民間企業Rosetta Dimension社による調査にて、SOMAは非常に高い戦略的価値を持つ素材に変換させることができると判明するも、十分な量を抽出するには困難を極めた。

しかし調査を進める中で、SOMAが持つエネルギーには「異界(The Outside)」と呼ばれる別次元へのトンネルを開く能力があることが判明する。異界は、地球と似た姿をしながらも危険と謎に満ちた世界で、SOMAはそこからやって来たのだ。そこでRosetta Dimension社は、異界への転送技術を確立し探索チームを送り込むプロジェクト「CODE2040」を立ち上げた。

本作は3人のプレイヤーでチームを組んでプレイする対戦TPSとなっており、台北ゲームショウ2019に出展されたバージョンでは、少なくとも計4チーム12人でのプレイをサポートしていたようだ。プレイヤーキャラクターは有罪判決を受けた犯罪者であり、Rosetta Dimension社に雇われ異界調査に送り込まれている。そして、元の世界への帰途に着くところからゲーム開始だ。

十三層遺址を舞台にする山岳地帯の広大なマップには、目的地となる検問タワーが存在し、その道中にもさまざまな施設が自然溢れる環境の中に点在。そのタワー施設までたどり着き、ほかのチームよりも先に元の世界への緊急脱出シャトルを起動させるのが最終目標だ。ただし、制限時間内に起動させることができなければ、首に装着させられた「N.R.S.S」と呼ばれる装置が発動し抹殺される。

チームメンバーには、タンク・アサシン・ヒーラーといったクラスが割り当てられており、それぞれSOMAのエネルギーによってもたらされたスキルを利用可能。たとえば、タンクはドーム状のシールドを張ることができ、アサシンは一定範囲内をスキャンして敵の位置を一定時間だけ可視化可能。ヒーラーは、アイテムなしで体力の回復をおこなえる。なお、銃器や弾丸、防具、回復薬などの装備品は現地調達となる。バトルロイヤルゲームのように、マップ内に存在する建物などを探索したり、倒した敵がドロップしたものを拾って装備を整えていく形だ。

この異界に存在するのは、プレイヤーやほかのチームだけではない。正体不明の異形のモンスターが突然現れ襲ってくるのだ。作戦行動中には、辺りが急に霧に包まれることがあり、そのエリア内にとどまり続けていると霧の中からモンスターが現れる。モンスターは特に武器などは持っていないようだが、激しい攻撃を仕掛けてくる非常に獰猛で危険な存在だ。倒すことができればアイテムをドロップする。

本作のマップは対応プレイヤー数に対してかなり広大な模様で、道中にて勝負が決することは少ないかもしれない。目標地点は皆同じであり前述した制限時間もあるため、ゲーム形式こそ違えど、プレイエリアが狭まっていくバトルロイヤルゲームに似たスタイルだと言えそうだ。検問タワー施設は、地下にある緊急脱出シャトルの起動装置を中心に複数の施設とルートが用意されている。シャトルのスイッチを押しても起動するまでには一定時間かかり、その間にほかのチームがスイッチを押し直せば権利が移行するようで、最後の地での攻防は激しいものとなるだろう。

ちなみに、本作の舞台である十三層遺址は、台湾に実在する天空の城とも呼ばれる遺跡である。開発元JFI Gamesは、アクション・アドベンチャーゲーム『Dusk Diver 酉閃町』を今年3月にリリースしており、同作は台北・西門町を舞台に、人間界と異界を行き来する作品だった(関連記事)。ゲームジャンルやビジュアルスタイルは『CODE2040』とは大きく異なるものの、地元台湾の環境を再現し、さらにふたつの世界をテーマにするという共通点が見られ、同スタジオの郷土愛やこだわりが垣間見える。