『Void Bastards』日本語付きでSteam配信開始。『バイオショック』元開発者が関わる宇宙ストラテジーFPS

 

Blue Manchuは5月29日、『Void Bastards』の配信を開始した。対応プラットフォームはWindows/Mac(Steam/Humble Bundle)およびXbox One(本稿執筆時点ではXbox One版国内販売なし)となっており、Steamでは3090円で販売中。対応言語には日本語も含まれている。

本作の開発を担当するのは、『システムショック2』『バイオショック』の開発ディレクターを務めたJonathan Chey氏が率いるインディースタジオBlue Manchu。Chey氏が携わってきたタイトルから影響を受けつつ、『FTL: Faster Than Light』ライクなゲームシステムを取り入れた宇宙ストラテジーFPSとなっている。敵NPCの足音をコミック風の擬音で表現するといったコミックテイストへのこだわりも特徴のひとつだ。

プレイヤーが操作するのは、移動式刑務所の脱出ポッドに乗り込み宇宙をさまよう囚人。サルガッソ星雲を漂流する宇宙船に乗り込み、物資をあさり、旅を続ける上で必要なパーツを揃えていく。宇宙船に乗り込む探索&戦闘パート、帰還後の戦利品確認および武器・アイテムのクラフト、そしてワールドマップにおける次の目的地の選択&移動。どのフェーズにおいても戦略的思考が求められる。目指すはサルガッソ星雲からの脱出だ。

操作する囚人は個体によって長所と短所が異なる。長所はたとえばエイム力の強化であったり、クリティカル率の上昇であったり、ダッシュ速度の上昇であったり。短所は監視カメラに見つかりやすくなったり、咳が止まらなくて敵に探知されやすくなったり、背が低くて窓からのぞきこめなくなったり。最後の身長のデメリットについては、低姿勢のまま通常速度で移動できるという長短を兼ね備えたパターンでもある。そうした自身の長所・短所に合った攻略方法を探るのだ。なお一度死亡した囚人は戻ってこないが、自動的に人員が補充され冒険が継続される。

宇宙船探索に持ち込める武器は3スロットのみ。アサルトライフルやショットガンといったメイン武器、戦術的に使う必要のあるデバイス群、そして非殺傷ガジェットである。敵を欺くロボキティや、クラスタフラックのようなデバイス、敵やタレットを持ち運び別の場所に移動させるリフトなど、ユニークな武器がクラフト可能となっている。敵の種類によって有効な武器は異なるため、どの武器・弾薬を補充しておくのか、また乗船時にどの武器を持ち込むのか考えることが求められる。

なお宇宙船乗船時には酸素残量による時間制限が設けられている。悠長に散策している暇はなく、どの部屋に向かうのか優先順位を決めておく必要がある。燃料を探しているならFTL、通貨なら警備室、ボルトやブッシュワッカーなら格納庫といった風に、探索開始前に宇宙船のレイアウトを見てルートを考えるのだ。入手できる弾薬も限られているが、わざわざ敵をせん滅する必要はないということも覚えておこう。

本作では部分的なプロシージャル生成が採用されており、全体構造は変わらないもののプレイごとに敵の配置が違ったり、異なる困難が待ち受けていたりする。ミッション開始前の準備画面では、入手可能性の高い物資や、遭遇確率の高い敵種、待ち受ける困難の傾向が表示される。マップ構造とあわせて確認し、持ち込む武器の種類含め、戦略を立ててから乗船しよう。とはいえ、予期せぬ事態が発生し、急遽作戦変更を求められるケースがあるというのも、本作の魅力である。危機に陥っても、敵を全員倒す必要はないし、宇宙船からはいつでも逃げ出せる。無理だと思ったら速攻で戻ろう。

船内設備を操作することで希少品の位置データをダウンロードしたり、船内セキュリティを起動したり、船内食料を摂取することで特定パラメーターの一時的強化を図ったりといったメリットを得られる。さらに本作の通貨となるメリットカードを、各設備にて消費することで、敵の位置データをダウンロードしたり、セキュリティをシャットダウンしたりといった、シチュエーションによっては非常に有益な情報を得たり、効果を発動させることが可能だ。

格納庫を開けて敵を船外に放り出す

宇宙船探索が終われば、次の目的地を求めてワールドマップ上を移動する。自分が次にどの物資・素材が必要なのか確認し、どのルートを辿るのか決めるのだ。重要パーツやクラフト素材だけでなく、宇宙人やロボットとの戦闘により消耗した体力を回復するため食料を確保したり、次の目的地に確実に向かえるよう燃料を補充したり(燃料がないと、次の目的地を自由に選べなくなる)といった基礎リソースの管理も重要である。

エイム力よりも知力が求められるFPS『Void Bastards』。難易度はベリーイージーからベリーハードまでの5段階。1周あたりの想定クリア時間は12~15時間相当となっている。冒頭で述べたとおり日本語にも対応しているため、コミックブック風に描かれる物語パートも追いやすくなっている。