『Anthem』新ストロングホールド「海中実験施設」配信開始。ただしロードマップの予定はほぼ全て無期延期

Electronic Arts/BioWareは4月23日、『Anthem』アップデート1.1.0の配信を開始した(パッチノート)。目玉となるのは、以前から告知されていた新ストロングホールド「The Sunken Cell(海中実験施設)」の追加である。その名の通り、沈没した海中施設にて不安定化した具現者のレリックを追うことになる。ドミニオンの幹部ドクター・ハーケンが実験を行っていた場所であり、道中では属性付きブルートなど、これまでと違ったバリエーションの敵が登場する。水中移動が多めのミッションという点も特徴となっている。なお「海中実験施設」に挑むには、メインストーリーをクリアしておく必要がある。

 

ミッション中の装備変更が可能に

新機能としては、まずリザルト画面から直接次のミッションを選んで出発できるようになった。毎回フォート・タルシス/ローンチベイに戻る必要がなくなる。あわせてゲームモード選択画面から直接任務を受領できるようになり、都度フォート・タルシスで依頼を受領しにいく必要がなくなった。また、ミッション中に工房へとアクセスできるようになった(ミッション中に拾った戦利品は、これまでどおりミッションが終了してから使用可能となる)。フォート・タルシスに戻る回数が減り、プレイする上でのストレスが軽減されるだろう。

そのほかの改善点としては、これまで説明が不足していたコンボ、デトネーターとプライマーの仕組みを説明するコーテックスを追加。新装備品としては、新しい共用マスターワーク・コンポーネントが追加された。スナイパーライフル、マシンピストル/オートキャノン、ヘビーピストル/グレネードランチャー用の3種で、携行弾薬数やマガジンサイズ、ダメージ量を増加させるものだ。

 

マスターワーク武器・ギアの強化

装備品のバランス調整としては、一部マスターワーク武器およびマスターワークギアが強化された。パッチノートに記載されている変更内容は以下のとおり。ただし、プレイヤーからは変更が適用されていない武器・ギアもあると複数報告されている(reddit):

■マスターワーク武器
・復讐の使者(ヘビーピストル):ホバリング中の武器ダメージが+200%から+400%に上昇
・轟く殺戮(ショットガン):ダッシュによるボーナス効果が、20秒間武器ダメージ83.88%(変更前:50%)に上昇
・最後の抵抗(オートキャノン):ボーナス効果が200%から225%に上昇
・シュトラウスの鉄拳(オートキャノン):ボーナス効果が武器ダメージ5秒間10%増から武器ダメージ5秒間16%増に上昇
・果てしなき戦い(マシンピストル):武器ダメージ・格闘ダメージのボーナス効果が5秒間110%から5秒間135%に上昇
・上空からの死(マークスマンライフル):ホバリング中の弱点ダメージ増加率が+65%から+235%に上昇
・ワイバーンブリッツ(スナイパーライフル):射撃中にホバリングした際の弱点ダメージボーナスが+40%から+185%に上昇

■マスターワークギア
・ファイナルジャッジメント(コロッサス):ボーナス効果が35%から55%に上昇
・フィスト・オブ・クルーシブル(コロッサス):ボーナス効果が12%(累積10回)から24%(累積10回)に上昇
・サーペント・ベール(インターセプター):ボーナス効果が100%から202.5%に上昇
・ルースレス・ストーカー(インターセプター):ボーナス効果が60%から110%に上昇
・ビター・ハーベスト(インターセプター):ボーナス効果が60%から110%に上昇
・コールド・ブラッド(レンジャー):ボーナス効果が235%から270%に上昇
・アベンジャー・ギフト(レンジャー):ボーナス効果が210%から220%に上昇
・無限の深慮(ストーム):ボーナス効果が60%から165%に上昇
・混沌の白霜(ストーム):ボーナス効果が125%から250%に上昇

そのほか雷属性効果が敵に付与された際の与ダメージ量増加。すでに属性効果が付与された敵に同じ属性効果を与えた際、重ねて掛けた方の効果が高ければ、そちらが適用されるようになった。

今回のアップデートでは、多数のバグ修正も適用されている。ストームがホバリング中に得られるはずのダメージ耐性ボーナスが適用されない不具合、インターセプターのギアクールダウン・カウントが、空中で使用した際に開始されない不具合も修正された。また、そもそも武器やギアの説明文が間違えていた箇所が複数修正されている。クリティカルダメージと弱点ダメージの取り違え、デトネーターではないのにデトネーターであると示唆している文章などが例として挙げられている。そのほかフォート・タルシスにて、「買い物にでかけた」と伝えられたキャラクターがすぐそばにいるという現象が修正された。

 

ロードマップの大半は無期延期

ローンチ最初の90日間のロードマップ「ACT.01 現実のエコー」

本作では、ローンチ当初に公開されたロードマップ(関連記事)のコンテンツがほとんど配信されてこなかった。そしてこのたび、コミュニティの憂いどおり、4月に予定されていた新コンテンツ・新機能を無期延期することが発表された(reddit)。まずは『Anthem』が抱える根本的な問題の解消に優先的に取り組むためだ。

開発陣としてはルートシステムとプログレッションに関しては特に改善が必要だと認識しているとのこと。開発元のBioWareは4月に入り、ルートシステムのシニア・システムデザイナー、および戦闘バランス・アイテム作成・ゲーム内ストア管理&報酬制度の各種システムデザイナーの募集を開始している(関連記事)。

なお開発陣は当初予定していた新機能・コンテンツの「多くを届けることができた」と伝えているが、実際にはギルドサポート、リーダーボード、マスタリーシステム、フリープレイイベント、ウィークリーのストロングホールドチャレンジ、レジェンダリーミッション・パート2など、4月の実装が予定されていたほとんどの項目が未達となっている。5月の「The Cataclysm(天変地異)」イベントも開始時期は未定である。

 

コミュニケーションが課題

 プレイヤーとのコミュニケーションに関しては、これまで情報を早く出しすぎていたと述べている。バグの発見や安定性の問題、プレイヤーからのフィードバック、新機能開発中のトラブルなど、さまざまな要因により計画は変更されるとして、今後は完成に近づいた時点で情報を発信し始めるよう努めるとのこと。また、新機能を本実装する前にプレイヤーからフィードバックを得られるよう、テスト用の「プレイヤー・フィードバック環境」をPC向けに設ける予定だという。

Image Credit: VideoGamePope

ただコミュニケーションという点では、アップデートと同時に実施された開発者ストリームにて、コミュニティから指摘されている点の多くが言及されなかったことや、回答を拒んだことから、良い印象は与えられていない。また同日の4月23日には、ゲーム内ストアにて61000コイン/850シャードという、アーマーパックと同額のビニール/デカールが販売されたことで、コミュニティから再び反発を受けている。同作では以前にも同額の高額商品を販売し、プレイヤーからの指摘を受けて数時間でストアから削除した事例がある。

アップデート後のバグ報告も多く、依然として厳しい状況に置かれた『Anthem』であるが、ようやく新しいストロングホールドが追加されたということで、離脱していたユーザーは久しぶりに本作を覗いてみるのも手だろう。

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