ネオン街をさまよう探偵ADV『Tales of the Neon Sea』Steam版が4月30日発売へ。日本語にも対応予定


中国のパブリッシャーZodiac Interactiveは、『Tales of the Neon Sea』をSteamにて4月30日に発売すると発表した。日本語に対応してリリースするという。なおGematsuによると、本作はPlayStation 4およびNintendo Switch向けにも配信を予定しているが、こちらのリリースはもう少し待つ必要があるようだ。

『Tales of the Neon Sea』は、インディースタジオPalm Pioneerが手がける、ネオン・ノワールアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、そう遠くない未来。人間と自我を持つロボットが、衝突しながらもお互いを頼りながら暮らしていた。主人公はそんな時代に生きる、私立探偵。ロボットに“身体のメンテナンス”をしてもらいながら、酒に溺れながらも事件を解決していた。かつて警察で長年働きながらも、警察というものに失望し現在は単独行動をとっている。

しかしある日、天空に巨大な要塞が突如現れたことから生活は一変する。要塞は太陽の光を遮り、都市は人工光の下で真昼のように明るく、影の下で欲望と強欲がささやく陰陽の世界へと変貌した。主人公はそんな変わり果てた巨大な街の“ネオンの海”に囲まれながら、探偵業を勤しんでいた。そんな中、バーである失踪事件に遭遇する。何の変哲もない事件だと思った矢先、長年追い続けていた行方不明の殺人鬼の存在が浮かび上がる。

本作はポイント・アンド・クリックアドベンチャーゲームとなっており、マウスならオブジェクトを選択、パッドなら主人公を移動させ探索を進めていく。現場の調査や証拠の分析、尋問などあらゆる手段で事件の謎に迫っていくのだ。ただテキストを読み進めていくだけでなく、ボタンの連打や長押しを用いたインタラクションや仕掛けの謎解きを介して、さまざまな局面を切り拓け。

Palm Pioneerは中国の成都を拠点とするスタジオ。Kickstarterなどで支援を獲得しながら、3年の開発期間を経てゲームを完成させた。開発チームは古典的なアニメとSF映画を好んでおり、一方で中国の街並みからもヒントを得て今作の世界観は形成された。本作の最大の特徴は、精細なドット絵により描かれる怪しくも美しいネオン街。ネオン・ノワールのジャンルを冠する世界は、開発スタッフの故郷である中国の現代都市の文化が色濃く反映されているだろう。

『Tales of the Neon Sea』は4月30日に配信予定。英語と中国語にのみ対応するデモ版が配信されているので、本作に興味のある方はそちらから遊んでみるのもいいかもしれない。