「風景画」描くため島を歩くオープンワールドADV『Eastshade』Steamにて配信開始


インディースタジオEastshade Studiosは2月13日、『Eastshade』をSteamにて配信開始した。価格は2570円で、2月21日までは15%オフの2184円で購入できる。『Eastshade』は、美しい風景画を描くために島を歩くオープンワールドアドベンチャーゲームである。

『Eastshade』の主人公は旅人だ。旅人として船に揺られ、紆余曲折を経て舞台となるEastshade島へと辿り着く。その理由は「母の願い」。主人公の母親は息子にEastshade島へ向かうこと、そしてそこで4つの風景画を描くことを望んでいた。この願いを叶えるために、風景画を描いていくことになる。

本作の島はオープンワールドとなっており、望むままさまざまな場所へと移動をし、そして風景画を描いていく。風景画を描くには特別なプロセスは求められず、場所を決めサイズを決めたのち、写真を撮るような要領で絵を完成させることができる。ただし、そう簡単には目的となる4つの風景画を描くことはできない。島にはさまざまな秘境が存在しており、その秘境と目当ての風景画が関連しているという。隠された場所を見つけるには、島に住まう人々から情報を得ることが不可欠。風景画を描くに加え、島人との交流が本作の鍵を握るのだ。

『Eastshade』の世界の住民は、半獣人のような見た目をしており、彼らと穏便な交流を進めていく。会話でうまく相手の心をつかんだりお願いを聞いていけば、新たなトピックが開放される。トピックは、のちに秘境へのヒントにつながっていくだろう。時には、素材を組み合わせてアイテムをクラフトし、さまざまな用途で使用する。住民はそれぞれ事情を抱えており、それぞれのルーチンワークをこなしている。交流を介して親睦を進め、Eastshade島への理解を深めていく。美しい景観が存在し、時間によって姿を変え、人々が生きているこの島にて、目的の風景画をおさめるのだ。

Eastshade Studiosは、Danny Weinbaum氏が中心となって立ち上げられたスタジオ。Weinbaum氏は以前、『inFAMOUS』などを手がけたSucker Punch Productionsに在籍し、AAAタイトルの3Dアーティストとして世界観の構築に携わってきた人物だ。インディーゲームを開発するために退社を決意し、『Eastshade』を作り上げた。2017年2月には短編『Leaving Lyndow』をリリースしており、ついに本作のリリースに至った。

価格は安く設定されていないものの、細部にまでこだわりが込められている本作。テキストは多いが日本語には対応していないので、敷居はやや高いが、興味のある方は「非暴力オープンワールド」としてリリースされた本作をプレイしてみるのもいいだろう。