『パンツァードラグーン』と『パンツァードラグーン ツヴァイ』のリメイク版が発表。海外メーカーがセガよりライセンスを受け開発へ【UPDATE】


【UPDATE 2018/12/11 18:35】
Forever Entertainmentは、セガとの共同開発・販売を表明しておりましたが、実際には「セガからライセンスを受けて開発している」状態であるため、記述を変更しました。

【原文 2018/12/11 9:27】
ポーランドのパブリッシャーForever Entertainmentは12月10日、セガホールディングスよりライセンスを受け、『Panzer Dragoon: Remake』と『Panzer Dragoon II Zwei: Remake』の制作および販売をおこなうと発表した。つまり、『パンツァードラグーン』と『パンツァードラグーン ツヴァイ』両作品のリメイク版を開発するということである。対応プラットフォームは未発表だが、このうち『Panzer Dragoon: Remake』については2019年内のローンチを計画しているとのこと。

PS2版『パンツァードラグーン』

『パンツァードラグーン』は、1995年にセガサターン向けに発売された3Dシューティングゲームだ。舞台となるのは、栄華を誇った高度な文明が滅んでから数千年後の退廃した世界。人類が、かつて自らが生み出した遺伝子改造による生物兵器・攻性生物の脅威にさらされながら生きている時代で、攻性生物を狩っていた主人公は、旧世紀の遺跡で出会った空飛ぶドラゴンと共に戦うことになる。本作は、画面奥に進んでいく強制スクロールのロックオン・シューティングゲームで、主人公が持つ銃とドラゴンのホーミングレーザーを駆使し、襲いくる攻性生物や、ドラゴンを狙う帝国軍と戦う。3Dシューティングらしく、敵は周囲のあらゆる方向から迫ってくるため、レーダーを確認しながら応戦する。

シリーズ第2作目の『パンツァードラグーン ツヴァイ』は、翌年1996年に同じくセガサターン向けに発売。『パンツァードラグーン』よりも前の時代を描き、ステージの分岐要素や、敵を倒して溜めたゲージを消費して画面内のすべての敵を攻撃する強力な技バーサクなどの新要素が導入された。またいずれの作品も、独特の世界観を活かしストーリー面に力を入れていたことも特徴だ。

『パンツァードラグーン』と『パンツァードラグーン ツヴァイ』を含むシリーズのサウンドトラックが今年発売された

今回発表をおこなったForever Entertainmentは、音楽ゲーム『Frederic』シリーズなどを手掛け、販売元としては『Hollow』や『Fear Effect Sedna』などで知られる。セガよりライセンスを受け開発するという『Panzer Dragoon: Remake』と『Panzer Dragoon II Zwei: Remake』は、現代のプレイヤーにもアピールするため、現代の基準に合わせた最新のグラフィックに刷新し、いくつかのゲーム要素についても調整をおこなうとのこと。一方で、ストーリー要素についてはオリジナル版を忠実に再現するとしている。

『パンツァードラグーン』については、シリーズ最後の作品であり、初代Xbox向けに発売された『パンツァードラグーン オルタ』に収録されたバージョンが、後方互換機能によりXbox One上でプレイ可能だが、『パンツァードラグーン ツヴァイ』においては現行機でプレイする術はない。リメイク版の対応プラットフォームは未定だが、これらの作品が現行機でプレイできるとなると嬉しいファンも多いのではないだろうか。具体的にどのようなグラフィックに生まれ変わるのか、Forever Entertainmentは今後数か月のうちにさらなる情報を公開するとしている。