墓守シム『Graveyard Keeper』無料大型DLC配信開始。死体を蘇生し、批判の多かった“煩わしい作業”をゾンビたちに押し付けろ

 

tinyBuildは本日10月30日、『Graveyard Keeper』の大型DLC「Breaking Dead」を配信開始した。無料DLCとなっており、ゲームをアップデートすることで自動的に組み込まれる形となる。

DLCを導入すれば、自宅近くの死体安置所に「Resurrection table(蘇生テーブル)」が設置できるようになり、ここに死体を置き“蘇生”させることで、主人公の下僕となるゾンビが誕生する。このゾンビたちに、日頃の煩わしい作業を押し付けるというのが、本DLCの趣旨であるようだ。できる作業としては、木材や石材の自動的な収集およびクラフト。畑の作物の世話やり。ロジスティクスを構築すれば、アイテムの販売すら自動化することもでき、さらなる利益が手に入る。これらのゾンビはアップグレードなども可能で、“良い臓器”を組み込むことで、作業能率などが向上するとのこと。あわせて、新たなクエストやクラフトなどが新たに導入された。また、ツールベルトを追加。装備アイテムやツールが専用のスロットに収納されるツールベルトが導入されたことにより、所持できるアイテムが増えたことになる。

『Graveyard Keeper』は、今年8月にPC向けに配信された作品。墓地経営を柱に自由な暮らしを楽しめる“牧場系”シミュレーションゲームである(紹介記事)。死体を解剖して臓器を入手しクラフトしたり、魔女狩りのサポートをしたり、住民を洗脳したりといったダークな世界観が好評を博したが、一方でこうしたダークなエッセンスが前評判ほど多くなかったり、ゲーム内でできることの幅がそれほど多くなかったりと、発売後は賛否両論を呼んだ(Steamレビューのステータスも賛否両論)。批判点の中で特に多かったのが、バグの多さと作業感の強さである。

本作では何をするにしても、素材の収集およびクラフトが必要であり、ゲームが進むほどそのプロセスは煩雑になっていく。移動速度の遅さなども相まって、この作業にフラストレーションがたまるという批判が寄せられていた。「Breaking Dead」では、ゾンビによる自動化が導入され、日常的な作業を自らの手でおこなう必要がなくなる。作業の煩わしさを解消するDLCであるといえるだろう。そのほか、バグに関しては頻繁なアップデートにより段階的に修正されてきている。ゲームテーマやピクセルアート、基本システムなど評価点は多いものの、課題を抱えていた『Graveyard Keeper』。アップデートにより、墓守ライフは快適になっていくのではないだろうか。

なお『Graveyard Keeper』は、ハロウィンセール開催にあわせてSteamで25%オフの1499円で販売中だ。