強く賑やかな王国を作るシミュレーション『Kingdoms and Castles』日本語に対応。シンプルで奥深いヒット作が日本語で遊べる

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インディースタジオLion Shieldは、PC(Steam/GOG.com)向けに配信中の『Kingdoms and Castles』の大型アップデートを実施した。建物として大聖堂、大図書館や水浴び場が登場。幸福度の視認の仕様が変更され、ドラゴンがさらに強化されたほか、日本語を含めた7か国語に新たに対応している。

『Kingdoms and Castles』は、2017年7月に発売された王国づくりシミュレーションゲームだ。プレイヤーは、未開の土地に城を建て、資源や国民を集めて街を生み出し、自分だけの王国を作る。国民を養い満足させて幸福度や健康度を高い水準に保ちながら、外から襲い来る敵から守るために堅牢な壁を築かなければならない。『SimCity』や『Banished』あるいは『Stronghold』といったタイトルから影響を受けていることを公言しているが、街を豊かにしながら外敵に備えるという点で、『Stronghold』がゲームデザインとしては一番近いだろう。

本作では食料の概念や敵が登場するものの、いわゆるハードなサバイバル系の街づくりゲームではない。ルールはジャンル作品としては比較的シンプルで、すぐに流れが把握できるだろう。ボクセルで表現されるグラフィックはかわいらしく、気候や季節がダイナミックに変化していく天候システム、そして美しい音楽はプレイヤーに穏やかな気持ちを抱かせるだろう。敵の出ない難易度を選択することも可能で、ゆったりのんびりにも、シビアにも遊ぶことができる懐の深さがひとつの特徴だ。

『Kingdoms and Castles』は発売以来、安価でシンプルに遊べるシミュレーションゲームとして好評を博し、発売から2週間で100万ドル(1億円)以上を生み出したヒットタイトルだ(関連記事)。Steamストアのレビューでも「非常に好評」という評価を獲得している。一方で、全編英語のシミュレーションゲームであり、英語のレベルはそれほど高くないものの、人によってはプレイするのが難しかっただろう。新たに実装された日本語は、時折直訳であるがゆえにわかりづらい部分はあるものの、基本的には丁寧に訳されており、フォントも世界観に合っている。日本語対応によりさらに快適なプレイが楽しめる。

『Kingdoms and Castles』はSteamサマーセールの対象となっており、現在25%の735円で販売中。今後も無料アップデートによりVR対応やコンテンツが追加されていくようなので、これを機会に王国づくりに挑戦してみてはいかがだろうか。

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