映画「エイリアン」の新作ゲームが『BioShock Infinite』などを手がけたベテランにより開発中。UE4によるFPSタイトルか


映画会社として知られる20th Century Fox(20世紀フォックス)のゲーム部門FoxNextは1月17日、 Cold Iron Studiosを買収したと発表した。同スタジオはアメリカのシリコンバレーに位置する開発スタジオで、『BioShock Infinite』や『Neverwinter』『メトロイドプライム3』などに携わったベテランにより2015年に設立された。現在、20世紀フォックスの映画「エイリアン」をもとにした新作ゲームを開発中だという。

新作「エイリアン」ゲームについて、現時点で明らかにされているのはFPSやTPSといったシューター作品になるということだけである。Cold Iron Studiosの求人情報を見ると、本作はゲームエンジンにUnreal Engine 4を利用する、PCとコンソール向けのAAAタイトルになるようで、かなり規模の大きなプロジェクトであることがうかがえる。またコンソール・ゲームプレイ・エンジニアには、PlayStationやXboxプラットフォーム向けの開発経験や技術要件などの知識、そして特にFPSタイトルの開発経験のある人材を募集しているなど、プラットフォームやジャンルのヒントになりそうな記載が見られる。

映画「エイリアン」のPC/コンソール向けゲームというと、最後に発売されたのは2014年の『ALIEN: ISOLATION』となる。『Total War』シリーズなどで知られるCreative Assemblyが開発し高い評価を得た。ただ同作はステルス要素の強いサバイバルホラーで、シューター作品となると前年の『Aliens: Colonial Marines』までさかのぼる。映画「エイリアン」第2作目のおよそ4か月後を舞台にし、『Borderlands』シリーズの開発元Gearbox Softwareが手がけた。全機種合わせて100万本以上を売り上げるヒットとなったが、一方でゲームショウなどで披露されていたゲームプレイ映像と、実際のゲームプレイ画面のクオリティに差があり、集団訴訟にまで発展したことでも話題となった。

『Aliens: Colonial Marines』

Cold Iron Studiosにとっては、今回発表された「エイリアン」タイトルが初めて世に送り出す作品となる。人気映画のゲーム化だけに、誰が主人公になるのか、また時代設定はいつになるのかなど、続報には注目が集まる。なおFoxNextとしては本作のほかに、Ubisoft/Massive Entertainmentと協力して映画「アバター」をテーマにしたゲームを開発中で、そのほかにも映画「エイリアン」や「猿の惑星」をもとにしたVR作品も手がけている。