ハイテンションTPS『Sunset Overdrive』の続編の可能性について開発元Insomniac Gamesが回答。「パブリッシャーが必要だ」

 

ちょうど3年前の2014年10月に、マイクロソフトとInsomniac Gamesは『Sunset Overdrive』をXbox One向けに発売した。汚染されたエナジードリンクを飲んで人々がミュータント化した、2027年のサンセットシティを舞台に主人公が大暴れするTPSだ。オープンワールドの街は世界の終わりのような状況だが、ハイテンションなゲームプレイと色鮮やかなグラフィック、そしてキャラクターのカスタマイズ性の高さが特徴のゲームだ。これまでのところ続編の話は聞こえてこないが、Twitter上でファンから「Sunset Overdrive 2」について問われたInsomniac Gamesは、以下のように回答している。

翻訳すると、「我々も続編を作りたいが、そのためにはパブリッシャーを探す必要がある」と述べている。同スタジオはこれまでさまざまなゲームを開発してきたが、『Sunset Overdrive』や『ラチェット&クランク』シリーズ、『RESISTANCE』シリーズなどのようなAAAクラスの作品では大手パブリッシャーと組んでいた。多額の開発資金が必要なため、自社だけでは賄えないためだろう。

『Sunset Overdrive』はマイクロソフトが販売元となって発売されたが、これまでのところ同社は本作の将来にあまり関心を示していないようだ。昨年、今回と同様にTwitter上で本作のPC版発売の可能性について問われたInsomniac Gamesは、「マイクロソフト次第だ」と回答していた(関連記事)。近年マイクロソフトはXbox One版のほかにWindows 10ストアやSteamでPC版をリリースしているが、『Sunset Overdrive』については未だにXbox One版のみとなっている。

ただ興味深い点は、Insomniac Gamesは今回はマイクロソフトについて言及していないことだ。同スタジオは『Sunset Overdrive』の版権を保有しており、その扱いは自由であるはずだが、昨年の時点ではマイクロソフトがなんらかの権利を保持していることをほのめかしていた。もしかすると、現在はそうした権利関係が解消されているのかもしれない。

Xbox One版『Sunset Overdrive』については、公式には売上数が発表されておらず、あまり大きな成功を収められていないのではとの見方もある。もしそれが事実なら、マイクロソフトが消極的になるのもやむを得ないかもしれない。ただ、本作のメディアやユーザーの評価は取りたてて低いわけではなかった。このフランチャイズの可能性を信じるパブリッシャーが現れ、いつか続編が実現する日は来るだろうか。