『オーバーウォッチ』マーシーのアルティメットアビリティが「リザレクト」から変更へ。新Ultは戦う天使のごとく“空を飛ぶ”


Blizzard Entertainmentは、『オーバーウォッチ』のヒーロー「マーシー」の大幅な変更プランを明らかにした。彼女の代名詞でもある「リザレクト」を廃止して新たなアルティメットアビリティを用意するというもので、ゲームディレクターJeff Kaplan氏が動画内でその意図を説明している。

「マーシー」の「リザレクト」はアルティメットから廃止され、同名の通常アビリティへと移行している。この新たな「リザレクト」は、従来のものとは異なりシングルターゲットを復活させる代物となっており、Ult時のようにゲージを溜める必要はないが30秒間のクールダウンが用意されているという。以前の「リザレクト」は使用する機会をうかがう必要があったが、今後はより自由なタイミングで使用し味方戦力の持続に役立つことができそうだ。

また新たなアルティメットは「ヴァルキリー」と呼ばれており、「マーシー」に対して全体的なアビリティ強化が発生する。具体的には回復&攻撃力上昇ビームの射程が伸び、さらに近くにいる複数の味方を対象とできるように。ブラスターの攻撃力&発射レートが上昇するほか、弾数は無限化。味方のもとに寄る「ガーディアン・エンジェル」は射程と移動スピードが上昇し、前述の「リザレクト」は瞬時に使用可能になりクールダウンも短縮する。ダメージを受けても自己回復も止まらなくなる。さらに空中をゆっくりと降下する「エンジェリック・ディセント」は空中浮上や移動速度がかなり強化されている模様で、Kaplan氏いわく「ファラ」のものとは異なり“本当に”空を飛ぶように移動することができるそうだ。

「マーシー」はその手に持つ杖(カドゥケウス・スタッフ)で味方を回復したり攻撃力を上昇させたりするサポート系のヒーローだ。自身の攻撃性能は低い代わりに、チーム全体の回復サポートとして立ち回る役回りを持ち、アルティメットの「リザレクト」は付近の味方を復活させるという、他ヒーローにはない唯一無二の蘇生スキルとなっていた。

しかしKaplan氏は動画の中で、回復役である「マーシー」が「リザレクト」を使用可能になると、仲間の回復を辞めてアルティメットを使用する機会を隠れてうかがう傾向があると指摘。また「ザリア」や「ファラ」のような敵を一斉に倒すアルティメットが決まったのち、「マーシー」の「リザレクト」で容易に蘇生できししまう点を考慮していたという。さらに今回の変更は、第2アクティブスキルが欲しいという「マーシー」ファンの声も取り入れておこなわれたようだ。

「マーシー」への大型変更はPC版のPTR環境にて、先日発表された「D.Va」への変更とともにすでにアップデート済みだ。