Ubisoftが映画「アバター」のゲーム化を発表。開発は『The Division』のMassive Entertainment


Ubisoftは2月28日、ジェームス・キャメロン監督による映画「アバター」のゲーム化プロジェクトを発表した。開発は『Tom Clancy’s The Division』(以下、The Division)を手がけたUbisoft傘下のMassive Entertainmentが担当。エンジンも『The Division』および今年Ubisoftよりリリースされる『South Park: The Fractured But Whole』と同様のSnowdrop Engineが使用される。

上述の発表文によると、Snowdrop Engineによるプロトタイプをジェームス・キャメロン監督および「アバター」の映画製作会社Lightstorm Entertainment(以下、Lightstorm)に披露したことでパートナーシップを結ぶことができたという。ゲーム版の開発中もMassive EntertainmentとLightstormが協力し合うことで映画の世界観が拡張されていく。また発表と合わせてプロジェクトの紹介動画が公開されている。ゲームプレイ映像は含まれていない。

「アバター」のゲーム化は今回が初めてではない。2009年には映画公開とあわせ、Ubisoftより『James Cameron’s Avatar: The Game』がリリースされた。ジャンルは3Dアクションで、映画の前日譚という立ち位置。アクションに癖があり、評価は割れている。

新しいプロジェクトでは2009年当時のグラフィックでは表現しきれなかったパンドラの魅力を引き出してくれるだろう。映画版の公開当時には、パンドラの美しさに魅了されるがあまり現実が嫌になるという「アバター鬱」が話題となった。今回のゲーム化により、パンドラの世界でそのまま生活するというファンの夢が叶いそうだ。上記動画では、エコロジー、持続可能性といった「アバター」のテーマ性がMassive Entertainmentの価値観と合致しているとも語っており、どのような物語が語られるのかも気になるところ。

なお「アバター」の映画版続編は2018年公開予定である。シリーズはその後も続く模様。ゲーム版の具体的なリリース目処は公表されていないが、プロジェクトが成就した際には、映画の公開とタイミングをあわせると考えられるだろう。対象プラットフォームはPCおよびコンソール向けとだけ示されている。