リニア型アドベンチャー『Leaving Lyndow』が2月9日にリリースへ。愛する故郷を旅立とうする少女の最後の1日を描く

 

Eastshade Studiosは、『Leaving Lyndow』を2月9日(日本時間)にSteamにてリリースすると発表した。価格は4ドル。『Leaving Lyndow』はリニア型の3Dアドベンチャーゲームだ。主人公であるClaraは、とある理由により生まれ育った故郷を離れようとしている。プレイヤーは、旅立つ前の最後の日を過ごすClaraを操作し、お気に入りだった場所を訪れたり、お世話になった人々と会話したりしながら、愛する土地へ別れを告げなければいけない。プレイヤーはそれぞれの条件により発生する回想を介して、Claraの思い出を知っていく。

『Leaving Lyndow』が短いリニア型のアドベンチャーゲームとしてデザインされているのには理由がある。実は、本作は同じくEastshade Studios が開発する『Eastshade』と同じ世界を共有するある種のスピンオフ作品なのだ。『Eastshade』は以前弊誌でも紹介した、美しい風景画を描くために島を歩くオープンワールドゲーム(紹介記事)。探索する島は中規模で、昼夜の概念が実装されているほか、さまざまなイベントや人間ドラマが見られるといった要素もあり、『Leaving Lyndow』と比較するとスケールの大きな作品だといえる。彼らは開発を進めるなかで、ゲームを一度もリリースをしたことのないデベロッパーが大きな作品をいきなり出すことに、さまざまな点でリスクがあると感じていたのだという。また彼らは、自分たちの存在をまず知ってもらうためにも小さな作品を出すことはひとつの手段であると考え、『Eastshade』を開発する合間に『Leaving Lyndow』に取り組み始めたようだ。ちなみに同じ世界を共有しているものの、ストーリーにつながりはないとのこと。

『Eastshade』はグラフィックが特徴的な作品だ。開発スタッフは、Sucker Punch Productions氏に在籍し『inFAMOUS』シリーズなどに携わっていたというベテランメンバーを中心に構成されている。本作のビジュアルは、そういった開発メンバーのキャリアを感じさせる見事なものとなっている。『Leaving Lyndow』は『Eastshade』と同じエンジンを使用しているとのことなので、自然を肌身に感じさせる美しいグラフィックがお目にかかれるだろう。