落下アクションゲーム「Downwell」にインスパイアされた『UPSQUID』が面白い、イカらしき生命体がぴょんぴょん上へと進んでゆく上昇アクション

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発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第208回目は『UPSQUID』をピックアップする。本作は48時間で1本のゲームを作り上げるゲームジャム「Ludum Dare」にて開発された2Dアクションゲームだ。今年のベスト2Dアクションの1つ『Downwell』にインスパイアされた内容で、思わず完成品が見てみたいと思わせるアイディアとなっている。

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とにかく落下してゆく『Downwell』

インスパイア元となった『Downwell』とは、日本の開発者である「もっぴん」氏によって開発、Devolver Digitalによって今年PCやiOS向けにリリースされた2Dアクションゲームだ。プレイヤーは下方向に弾丸を放つことができる「ガンブーツ」を装備したキャラクターを操作し、ひたすら縦長のステージを落下して地下深くのゴールを目指す。敵を踏みつけて倒しつつ次々と弾丸をリロード(チャージ)してゆくスピード感や、ステージクリア毎に手に入るアイテムをどれから獲得するかといった戦略性が魅力となっている。

恐らく『UPSQUID』は、この『Downwell』を「逆方向」にしてみたらどうなるのかというアイディアから製作が始まったタイトルだろう。主役となるのは1つ目のイカのような生命体で、『Downwell』のように落下するのではなく、上へ上へとひたすら上昇していく。『洞窟物語』などで知られる開発室Pixelの『イカちゃん』と『Downwell』を組み合わせたようなタイトル、と説明するとよりシックリくるかもしれない。

『UPSQUID』にてプレイヤーが使用するキーは左右のアローキー2つだけだ。操作するイカ(と便宜上呼ぶ)は、左か右のアローキーを押し続けることでその場で回転を始め、離すとその方向へと飛び上がる。プレイヤーは壁や障害物に引っかからないように、また画面下へと落ちてしまわないように、繰り返しイカを上昇させてゆく。またイカは上昇するたびにライフを失うため、道中にある回復アイテムを定期的に取得しなければならない。

CWND5yxW4AAP0vb.png large『Downwell』と『UPSQUID』のゲームプレイやメカニックはそれぞれ異なるが、両作ともに「連続した刹那の判断」が必要である点は共通しており面白い。『Downwell』ではガンブーツが弾切れし落下が始まる前に次の行動を考えなければならないし、『UPSQUID』ではライフが切れたり画面下に落下する前にどの方向へ進むのかを考えなければならない。また『UPSQUID』は、連続して回復アイテムを取得するとブースト移動(ゲージが光っている際に左右キーを同時押し)することができるという、『Downwell』のジェムハイ状態にも似た要素も持っている。刹那の判断を次々と処理しジェムハイ状態を維持する『Downwell』のデザインは、次々と進行方向を決定しブースト移動を駆使する『UPSQUID』のデザインへと落とし込まれており、プレイ自体も楽しいし思わずニヤリとしてしまう。

とはいえ『UPSQUID』はわずか48時間にて開発されたタイトルである。敵やパワーアップアイテムなどは出てこないし、次ステージなどもなく、とにかくどこまで登れるかというスコアアタック型の作品に仕上げられている。レベルデザインも同じものの使い回しで、数分もプレイしたら飽きてしまうというのが正直なところだろう。ただこのアイディアをベースに完成した作品も見てみたいという気持ちは強い。

『UPSQUID』は今回の「Ludum Dare」のテーマ「2ボタンアクション」から生まれた作品だ。開発者のWill Blanton氏はインディーデベロッパーで、2015年9月に「ブロック崩し」のような要素を取り入れた2Dシューティングゲーム『One Ship Two Ship Redshift Blueshift』をリリースしている。

 

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