発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第474回目は『Indie Pogo』を紹介する。
『Indie Pogo』は対戦型のアクションゲームだ。プレイヤーはさまざまなインディーゲームから参戦するキャラクターをひとり選び、大乱闘する。登場するインディータイトルは、有名どころでいうと『ショベルナイト』『VVVVVV』など。モバイルゲームからの登場も多く、かなり渋い選定となっている。参戦作品は以下のとおり。
・『VVVVVV』
・『ショベルナイト』
・『Shutshimi』
・『BIT.TRIP RUNNER』
・『Freedom Planet』
・『The Blocks Cometh』
・『Rivals of Aether』
・『Jack the Reaper』
・『Zorbie』
・『The Next Penelope』
・『Stardrop Blaster』
・『Velocispider』
また現在Kickstarterページではユーザーによる投票をおこなっており、追加参戦タイトルを2作品決めるという。現時点では『Enter The Gungeon』と『Divekick』が有力だ。
参戦作品は、ただキャラクターが登場するだけでなく、原作のステージも登場する。ステージは原作に忠実であるだけでなく、ギミックも豊富でかなり凝らされているようだ。システム的には、某対戦型乱闘アクションゲームを強く思い起こさせるゲームデザインとなっているが、厳密にはルールはやや異なっている。たとえば、膠着状態を生まないようにプレイヤーは常に自動的にジャンプし続ける。常に動き続けるので、ゲームテンポが速くなるというわけだ。キャラクターは場外に吹き飛ばされると残機を失うほか、HPの残量が0になっても倒された扱いになる。
『Indie Pogo』開発元は現在Kickstarterキャンペーンを実施しており、ゴールは2万5000ドルとなっている。5万ドルに到達すればPlayStation 4とXbox One版が、30万ドルまで到達すればニンテンドースイッチ版がリリースされるという。Kickstarterでは、10ドル以上を出資すればSteamキーが手に入るようだ。
近年では『Brawlout』や『Rivals of Aether』など“スマブラ風”タイトルは増えてきている。『スマブラ』改造ゲーム「Project M」の開発者が新作『Icons: Combat Arena』を発表するなど、このジャンルの競争は激しくなってきている。『Brawlout』には『Hyper Light Drifter』が参戦し、『Rivals of Aether』には『オリとくらやみの森』が参戦しており、それぞれインディー作品とつながりを持つ。インディーゲームキャラクターと『スマブラ』ライクなシステムを組み合わせたタイトルのリリースは、今後もしばらく続きそうだ。