自作のロボに乗り込んで戦うSFサバイバル『PANTROPY』開発中。最大64人で協力し基地を作り宇宙人を退けろ


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第465回目は『PANTROPY』を紹介する。

『PANTROPY』は見果てぬエイリアンだらけの惑星を生き抜くサバイバルゲームだ。基本的には一人称視点で敵を撃つFPSとして展開されるが、経験値を得て成長していくRPG要素や、アイテムをクラフトし基地を作るといったサンドボックス要素、現時点で最大64人まで同時に接続し協力しあうMMO要素など複合的なジャンルを持ち合わせる意欲作となっている。

本作の舞台となる64平方キロメートルにもわたる広大な惑星には、豊かな資源と危険なエイリアンの両方が存在する。エイリアンは手強く、FPSとしてのテクニックも求められるという。まずゲームを始めるとプレイヤーは惑星外側にスポーンする。初期の状態でも難易度は高いが、中心部にいくほど敵は手強くなるようだ。裸の状態ではそんなエイリアン達の住まう生息地を横切っていくことは不可能だ。資源を集めてクラフトし装備を整え、基地を構えて宇宙人達を撃退するのだ。

作成できるものは、アイテム、武器、防具、車両、基地、そしてロボットだ。本作はログアウトしている間にもゲームは動き続け被害を受けることもあるが、基地を構えていればこうした被害を受けないという。ただし、長期間ログインしないと基地は崩壊してしまうとのこと。ロボットを作って乗り込めば、ソロプレイヤーの生存率もぐっと上がるだろう。トレイラーではロボットに乗り込む戦闘シーンが確認され、さらにロボットを航空機で運ぶといったシーンも映されており、本作においてロボットは重要な要素になりそうだ。

装備とともに生存率を上げるのは、他プレイヤーの存在だろう。前述したように本作はMMOとしての要素を持ち合わせており、基本的には専用サーバーに接続してプレイする。自分以外のプレイヤーも存在しているので、彼らと協力して資源を集めて基地を作り、島の攻略を進めていこう。しかし人口が増加すると取得する資源が限られていくことも意味する。エイリアンと人との戦いだけでなく、土地や鉱石をめぐる人同士の争いが生まれる可能性もあるようだ。プレアルファの段階では、ひとつのサーバーで64人を収容するが、プレイヤー数はさらに拡大していく予定だという。

こうした説明からもわかるとおり、『PANTROPY』はかなり気合を入れて作られているが、マイクロトランザクションと呼ばれるゲーム内課金を導入せず、ゲームを買うだけで楽しめるようにするとも公言されている。さらに遊ぶ時間が長いプレイヤーだけが勝利するのではなく、あくまでプレイヤーのスキルや戦術としたメカニズムをベースとしてゲームにする予定であるとも語っている。

開発を手がけているのはドイツのポツダムに拠点を構えるインディースタジオBrain Stone。設立者Sebastian Kaulitzki氏を中心とした16名のスタッフで構成されており、2015年の12月から『PANTROPY』を開発しているという。

対応プラットフォームはPC。すでにSteam Greenlightを通過しており、プレアルファテストを実施中。2017年後期からの早期アクセス販売を予定しており、2018年の正式リリースを目指しているとのこと。公式サイトでは、現在クローズドアルファテスターを募集しているので、気になる方はチェックしてみてほしい。