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『アークナイツ:エンドフィールド』カミーユのストーリー背景を解説。「セシュカはどういうもの」「ブラッドブルードって何?」結構『アークナイツ』とつながってる
『アークナイツ:エンドフィールド』カミーユのストーリー背景を解説する。独特な用語がいろいろあるが、『アークナイツ』につながっている。

GRYPHLINEが運営する『アークナイツ:エンドフィールド』では、新バージョン「拾遺散記」の配信にあわせて、6月27日より特別スカウト「咎の番人」が開催されている。今回実装された新オペレーター・カミーユは、同時開催の物語イベント「死の舞踏」の中心人物でもあり、その出自や言動には『アークナイツ』本編と深く結び付く設定が数多く盛り込まれている。
そのためイベントストーリーでは「サルカズ」「ブラッドブルード」「巫術」といった聞き慣れない単語が次々と登場する。『アークナイツ』を遊んできたプレイヤーなら思わず反応してしまう場面も多い一方、『エンドフィールド』からシリーズに触れたプレイヤーは「カミーユは何者なのか」と疑問に感じた人もいるだろう。本稿では、物語イベント「死の舞踏」で語られた内容をもとに、『アークナイツ』本編で描かれてきた設定を交えながら、カミーユという人物を読み解いていく。
なお、本稿はカミーユの物語イベント「死の舞踊」クリアまでの内容をネタバレしているため、未クリアの人は注意してほしい。
カミーユとは何者なのか
カミーユはサルカズの氏族「ブラッドブルード」に属する青年だ。血液を媒介とした巫術を操り「番人」としてサルカズが関わる事件を追っている。と説明されても『エンドフィールド』しか触れていないプレイヤーには分からない単語ばかりだろう。サルカズとはどんな種族なのか。ブラッドブルードとは何なのか。巫術とはアーツと何が違うのか。まずは、その前提から整理していこう。
サルカズとは
最初に理解しておきたいのが、「サルカズ」という種族についてだ。サルカズは角や尖った耳、尻尾などを持つ人型種族である。『アークナイツ』では戦争や傭兵業に関わる人物が多く登場したため、戦いを好む危険な種族というイメージがある。しかし『アークナイツ』物語が進むにつれ、長い迫害の歴史や複雑な背景を抱えながら生きてきた種族であることが明らかになっている。
「死の舞踏」でカミーユの口から語られる情報は、さらなるサルカズの変化を示す。たとえば、彼はランドブレーカーの祖であるヤコブ・マイセンがサルカズだったことに触れ、二度とそのような存在をサルカズから排出してはならないと語る。つまりカミーユは「危険な種族」という印象とはむしろ逆で、他の種族との融和を願う新世代のサルカズを象徴する人物に見えるのだ。

ブラッドブルードとは
カミーユはイベントストーリーでも顕著に示していたように、血液を自在に操れる。その理由は彼が「ブラッドブルード」だからだ。ブラッドブルードはサルカズの中でも王庭と呼ばれる氏族の1つで、人間をはるかに超える寿命と、血液を媒介にした特異な巫術を受け継いでいる。
カミーユが持つ戦闘能力も、その多くがブラッドブルード特有の能力に由来するものだ。『アークナイツ』本編にもブラッドブルードは何人か登場している。なかでもロドス所属のワルファリンは、『エンドフィールド』でもその名が確認されており、本編から約150年後でも生き続けていることが示唆されている。ブラッドブルードが極めて長命な種族であることを考えると、150年生き続けるのも不思議な話ではない。
さらに「死の舞踏」では、ブラッドブルードは自らの血液を移動させ、その場所へ本体を転移できるという新たな能力も明かされた。これは『アークナイツ』でも語られていなかった設定であり、本編を遊んできたドクターにとっても新鮮な驚きだった。

カミーユが操る「巫術」は既存のアーツとは別もの
ブラッドブルードを語るうえで欠かせないのが、カミーユが操る「巫術(ふじゅつ)」だ。『アークナイツ』の世界では、超常的な力として「アーツ」が広く知られている。しかし、巫術はアーツとは異なる力である。アーツは源石を利用した技術として体系化されており、訓練によって習得できる。
一方で巫術は、サルカズが古くから受け継いできた特別な力であり、多くは氏族や血統に由来する。そのため、ブラッドブルードが扱う血液を媒介とした巫術を、他の種族はもちろん別のサルカズが簡単に使えるわけではない。『アークナイツ』本編でも、ブラッドブルードの大君と呼ばれる高位の存在、ドゥカレが血液を使った巫術を駆使し、プレイヤーの前に立ちはだかった。

セシュカとは何なのか
続いて、カミーユの出身地である「セシュカ」について見ていこう。セシュカは現時点では『エンドフィールド』ではじめて登場した都市および組織であり、詳細な歴史や全貌はまだ明らかになっていない。ゲーム内ではオペレーターのプロファイルや武器のフレーバーテキストなどから断片的な情報が語られるのみで、その実態には多くの謎が残されている。ただし、いくつか判明していることもある。
セシュカは空中を移動する巨大都市であり、その建造には『アークナイツ』本編に登場した巨大飛行艦「ライフボーン」と同じ技術が用いられているという。さらに、カミーユの両親はそのライフボーン建造計画にも関わっていたことがプロファイルから示唆されている。『アークナイツ』本編と『エンドフィールド』をつなぐ共通点としても見逃せない設定だ。

カミーユはなぜ「番人」として戦うのか
カミーユの肩書きである「番人」も『エンドフィールド』ではじめて登場した役職である。名前だけを見ると警察や治安維持組織のようにも思えるが、その役割は少し異なる。番人が追うのは、一般的な犯罪者ではない。サルカズが関与する事件や、サルカズによって引き起こされた犯罪を専門に捜査・対処する存在として描かれている。もっとも、イベントを最後まで見ると、彼の行動目的は単なる職務だけではないことがわかる。彼が本当に追い続けている人物は、別に存在しているからだ。
カミーユが追う人物・シャール
物語イベント「死の舞踏」でカミーユの追跡対象であるシャールの正体が明かされる。シャールはカミーユの実の弟であった。兄弟が対立するようになった理由はイベント内で詳しく描かれているが、その背景にはブラッドブルードに古くから伝わる、ある不吉な言い伝えが存在する。それは、「ブラッドブルードの兄弟は互いに殺し合う」という予言だ。この話は、『アークナイツ』本編を知るプレイヤーであれば思い当たる人物がいるだろう。その人物こそ、先ほど触れたブラッドブルードの大君、ドゥカレである。

兄弟の因縁は『アークナイツ』にも前例があった
「死の舞踏」において語られるブラッドブルードの兄弟が争うという言い伝えは、単なる迷信ではない。『アークナイツ』本編では直接語られない過去の話だが、ドゥカレは実の兄であるダンソルを自らの手で殺害した過去を持っている。そのため、「兄弟が争う」という予言は、ブラッドブルードにとって過去の悲劇を思い起こさせる歴史として受け継がれているように読み取れる。『アークナイツ』を知るプレイヤーほど、この兄弟の物語にドゥカレの影を重ねた人は多かったのではないだろうか。
さらに興味深いのは、ドゥカレとの戦いの舞台となったライフボーンと、カミーユの故郷・セシュカが技術的につながっている点である。これはカミーユの武器である「カーマインヴェール」のテキストから読み取れる。このように、カミーユを取り巻く物語は『アークナイツ』と『エンドフィールド』を密接に結びつけているのだ。

カミーユは『アークナイツ』と『エンドフィールド』をつなぐ存在
イベント「死の舞踏」は、カミーユがどういう人物を描いた物語として読むだけでも十分に楽しめる。しかし、その背景にはサルカズという種族の歴史やブラッドブルードの因縁、『アークナイツ』で積み重ねられてきた数々の設定が折り重なっている。
一方で、本作からシリーズに触れたプレイヤーには説明されない固有名詞も多く、イベントだけでは理解しきれない部分があるのも事実だ。だからこそ、本家『アークナイツ』で描かれてきた歴史を知ることで、カミーユやシャールの兄弟が、サルカズという種族が背負うものが見えてくる。今回明かされた設定の多くは、過去を説明するためだけではなく、これから描かれる物語への伏線にも思える。カミーユの物語はまだ始まったばかりだ。今後カミーユの物語が『アークナイツ』と『エンドフィールド』という2つの作品をつなぐものとして引き続き語られるのか、引き続き注目していきたい。
『アークナイツ:エンドフィールド』はPC(公式サイト/Epic Gamesストア)/PS5/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。
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