『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて地底に生息する「スタルホース」を無理やり地上に連れ出すグリッチが報告され、注目を集めている。通常の地上のスタルホースと違って、日光を浴びても消滅しないという。
本作は、Nintendo Switch向けに2023年5月に発売されたアクションアドベンチャーゲームだ。本作では、ハイラルの地にて天変地異が発生。空に島が浮かび、地底から瘴気があふれ出すハイラルにて、右手に力を宿したリンクが冒険を繰り広げる。
今回、本作のさまざまなグリッチやテクニックを紹介するYouTubeチャンネルにて「スタルホース」を地底から無理やり連れ出す方法が報告され、注目を集めている。スタルホースとは、地上の一部ロケーションや地底にて生息するガイコツ姿の馬だ。野生の馬と変わらず乗りこなすことが可能で、瘴気の沼をものともしない特長をもつ。一方で馬宿の主人に気味悪がられて登録はできず、スタル系の敵と同様に日光を浴びると消滅してしまう
そんなスタルホースながら、地底から無理やり地上に連れ出すことが可能だという。また馬宿には登録できないものの、地底産のスタルホースは日光を浴びても消滅しないそうだ。この方法はYouTubeチャンネルTehCactusPlantおよびSweet Lou Gamingが今年6月に報告していたほか、それらの動画をもとに、最近になって別のチャンネルThornyFoxが新たな動画で紹介。改めて地底のスタルホースの“密輸”方法は、国内外のコミュニティの注目を集めている。
前提として、地底のスタルホースはゾナウギアで浮かべて深穴をくぐらせて運ぶシンプルな輸送が不可能。通常の深穴だとスタルホースが途中で“見えない天井”のようなものにぶつかり、上昇させることができなくなる。
そんなスタルホースを地底から連れ出す方法の一例としては、まずゴーレム製造房に向かい、空中に上昇できるゾナウギアを駆使してスタルホースをビトゥオ谷の深穴まで引き上げる。ビトゥオ谷の深穴は、垂直に大穴だけが空いたほかの深穴と違って、地上と地底を結ぶ坂道がある特殊なロケーションだ。そんなビトゥオ谷の深穴にスタルホースを運び込んだ後は、騎乗せずにウルトラハンドで掴んだオブジェクトでスタルホースを追い立てつつ坂を押し上げていく。すると、内部処理上で地底と地上が切り替わるとみられる場所に到達した際にスタルホースはなぜか“消失”する。
ここからは消えたスタルホースを再出現させるために「一切地面に触れずに」地底に戻り、地面に触れないまま別の深穴から地上を目指す。飛行系のゾナウギア、および多めのゾナウエネルギーが必要となるだろう。深穴から地上に脱出した後はそのまま地面に触れずに水に落ち、わざと溺れることでリスポーン。ここまで一切地面に触れていなければ、先述のスタルホースが消失したビトゥオ谷の深穴の坂道に一気に戻されることになる。リスポーンするとなぜか消えたはずのスタルホースが“地底と地上の境目”を超えた状態で再出現。そのまま地上に運び出すことが可能だ。
なお地底産のスタルホースの大きな特長は先述のとおり、日光を浴びても消滅しないこと。日をまたいでも地上を共に冒険することができるだろう。ただしそれ以外の仕様は通常のスタルホースと同様とみられ、馬宿に登録することもできない。手間もかかるものの、昼夜を気にせずスタルホースに乗ってハイラルの地上を駆け抜けたい場合には試してみるのもいいかもしれない。
発売から長らく経過した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ながら、いまだに新たな発見が共有され国内外のコミュニティを賑わしている格好だ。ウルトラハンドを用いた発明品以外にも、ゲームの細かな仕様を熟知して活用する裏技が編み出されているのは興味深い。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。
