『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて「ほぼ徒歩」で約870時間かけてハイラルを探索した人現る。徒歩にした理由やつらかった地方などを訊いた

 
Image Credit: Nightfish on X

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、XユーザーのNightfish氏が“ほぼ徒歩”でハイラルを完全探索したことを報告。「足跡」で塗りつくされたマップも披露されており、注目を集めている。どのようにして、そしてなぜ徒歩でハイラルを探索しきったのか。弊誌はNightfish氏に話を訊いた。


『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに2023年5月に発売されたアクションアドベンチャーゲームだ。本作では、ハイラルの地にて天変地異が発生。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。

本作にて、ハイラルを探索完了したというユーザーNightfish氏の報告が注目を集めている。同氏は4月7日に、「祠コンプリート」および「全エリアの完全探索」を目指して約870時間ゲーム内で歩き続けたことを、マップの「足跡」表示と共に報告。国内外のユーザーから注目を集めている。なお同氏は4月20日に、コログのミをすべて集め終えて達成率も100%に到達したことを報告している。


足跡が網の目のように張り巡らされたNightfish氏のマップ。同氏がどのように本作をプレイし、このマップを作り上げたのか。弊誌はNightfish氏に話を訊いた。まず同氏によると、マップの探索においては“ほぼ徒歩”だったという。本作には馬やゾナウギアを組み合わせた乗り物といった移動手段もあるものの、小回りが利かず搭乗中は落ちている素材も拾いにくいためほとんど利用しなかったそうだ。またゾナウギアの場合は(少し離れると)途中で消えてしまう点からも、用いられなかったとのこと。なお徒歩でも効率よく移動するために、移動力をアップさせるゴーゴー系の料理を常備していたそうだ。

Nightfish氏の探索方法としては、最初に鳥眺台をすべて開放したのち、地方ごとに大まかに範囲を決定。そのエリア・地方を塗り絵のように足跡で塗りつぶしながら、くまなく探索を続けていったそうだ。なおファストトラベルは街や重要拠点、探索目標のエリア付近への移動などに用いたものの、エリア探索中には基本使用せず、祠を開放しても徒歩での移動が大半だったという。そのため、足跡の繋がった上述のような特徴的なマップが作り上げられたようだ。

ちなみにNightfish氏が完全探索を始めたのは、前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のDLCとして足跡モードが実装されたときだという。当時1周目のプレイを終えていた同氏は足跡モードにて、想像していた以上に行ったことのない場所が多いことを実感。2周目は足跡モードを利用して完全探索することにしたそうで、今回の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』でも同じような探索方法がとられたそうだ。


なお完全探索を目指した理由は、マップ上に行ったことのない場所を残さないことで、開発者の考えたフィールドの遊び心をすべて享受したいという想いからだという。祠や洞窟といった探索要素のコンプリートにあたって、攻略本や攻略サイトも一切見ずに自力で発見していたそうだ。

なお『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて「探索がもっともつらかった地方」と「探索がもっとも楽しかった地方」をNightfish氏に訊いたところ、もっともつらかったのはヘブラ地方とのこと。ほかの地方に比べてマップ面積が広く、また山などの高低差があるロケーションが多いためだという。山の傾斜を何度も登り降りして探索する必要があったほか、雪で視界を遮られることが多い点も、つらかったポイントだそうだ。

ヘブラ地方
オルディン地方


一方でもっとも楽しかったのは、オルディン地方だという。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて溶岩のあった場所から溶岩が消えて探索できるエリアが増え、新鮮な景色が多かったためだそうだ。

さまざまなプレイスタイルで楽しまれてきた『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。今回はほぼ徒歩ですべて探索するというプレイスタイルで“塗りつぶされた”ハイラルのマップが、大きな注目を集めているかたちだ。ちなみにマップの足跡モードに記録される足跡は、プレイ時間にして256時間残り続けるとされる。今いちどマップを眺めて、まだ見ぬエリアの探索に繰り出してみるのもいいかもしれない。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。