『The First Descendant』では、チュートリアル教官が“超早口”。読める気がしないセリフの滝

ネクソンから7月2日にリリースされた『The First Descendant』。本作に登場する、あるキャラクターが“超早口”だとして国内外で話題となっている。

ネクソンから7月2日にリリースされた『The First Descendant』。本作に登場する、あるキャラクターが“超早口”だとして国内外で話題となっている。海外メディアPC Gamerが報じている。

『The First Descendant』は、TPSとアクションRPGを組み合わせた、基本プレイ無料のルートシューターだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sで、最大4人プレイに対応する。舞台となる大陸「イングリス」では100年前、優れた資源アイアンハートを探すためにバルガスが大陸を侵略。滅亡の危機に陥りつつも生き残った人類はアルビオンに集まり、反抗の機会をうかがっていた。プレイヤーは未知の力を受け継いだ“継承者”として、イングリスの平和を賭けて戦い、やがて“継承者”の真実に迫ることとなる。

本作はリリース開始からさっそくプレイヤーを集め、本稿執筆時点でもピーク時で20万人を記録し、盛況となっている(SteamDB)。Steamユーザーレビューでは約4万4000件中好評率51%の「賛否両論」ステータス。ゲームプレイにおける接続や動作の重さ、周回ミッションにおけるドロップなどへの不満も見られる一方で、各キャラのスキルや武器の強みを活かしつつ、協力して敵を倒すというゲームプレイ、そしてハイクオリティなグラフィックなどは評価を獲得している。


本作においては、アルビオンの司令部を拠点として話が進行する。司令部にて任務や依頼を受け、各地に出撃する、というかたちだ。依頼を受ける相手、そして装備などの強化をおこなう都合上、司令部にはさまざまな人員がいる。「継承者教官」もそのうちのひとりだ。

継承者教官はロボットで、プレイヤーである継承者に必要な専門知識を教える役割を担っている。また、現役の継承者ひとりひとりに対し適した教育をおこなうとのことで、継承者に対する熱意がうかがえる。

そんな継承者教官からは、ストーリークエストなどを受注することもある。その際に継承者教官から説明を受けるのだが、会話が早すぎて「テキストを読むスピードが追い付かない」としてプレイヤーからの悲鳴が続出している。


たとえば海外掲示板Redditでは「どうしてもこの野郎がなんて言ってるのか(テキストを)読めない」とのスレッドが、継承者教官の話を聞いているシーンの動画と共に投稿されている。継承者教官はロボットであり、ほかのキャラと違ってセリフを読み上げない。代わりとして、電子音を短く鳴らし、そのタイミングでセリフが表示される。この電子音の間隔は短く、だいたい3秒ほどで次の電子音が鳴る。つまりセリフの量や長さにかかわらず、約3秒で読み切る必要がある。

そして短い電子音に反して、継承者教官のセリフの情報量は膨大。また序盤ではモジュールの強化などといったチュートリアルを担当しているため無視するわけにもいかない。以下の画像でも述べられているように「モジュールの強化は元に戻せないため、むやみに強化してしまうことのないように」といった趣旨の内容も、3秒ほどで流れていく。Redditでは、速読が得意と自負するユーザーも読解に手間取ったとする報告もみられる。


またこの“早口教官”には国内でも何を言っているのかわからないという声が相次いでいる。国内外問わず、プレイヤーは教官の怒涛の早口説明に手を焼いている様子だ。とはいえ、『The First Descendant』では教官の話を聞き逃してしまっても、クエストで向かうべき場所は示されている。やるべきことも記されているため、早すぎて読み切れなかったという人でも、問題なくクエストを進行することは可能だろう。

いずれにせよ継承者教官のあまりに容赦のないセリフの雨にはたくさんのユーザーが翻弄されていると見え、多くの共感を生んで話題となっているようだ。なおこの早口っぷりはベータテスト時から健在のようで、“もっとゆっくり喋って欲しい”といった要望が公式Discordサーバーにて複数寄せられている。教官の個性として残されている可能性もあるものの、継承者からの要望を受けそのうちゆっくり話してくれるようになるかもしれない。

『The First Descendant』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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