Steamユーザーの43%は「ゲームに生成AI使われてても気にせず買う」との調査結果。“使い方次第”など、温度差くっきり

GameDiscoverCoの調査によると、Steamユーザーの43%は生成AI使用ゲームの購入に抵抗を感じていない一方で、31%は否定的に感じている。

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ゲーム市場調査会社GameDiscoverCoは7月8日、Steamユーザーを対象に、生成AIを利用しているゲームに対してどのように感じているか調査したアンケートの結果を公開した。調査によると約43%のプレイヤーはAIを利用したゲームの購入に抵抗を感じていない一方で、31%は否定的に感じており、ユーザーのあいだでも意見が分かれているようだ。

Steamを運営するValveは開発者に対し、生成AIをアート・サウンド・ストーリー・翻訳などユーザーの目に直接触れる場所に利用した場合、ストアページ上でそのことを開示するように求めている(Steamworks)。Steamでは2025年に約2万1000本のゲームがリリースされたのに対し、この「AI生成コンテンツの開示」がされている作品は、全体の約22%にあたる約4700本だった(SteamDB)。「AI生成コンテンツの開示」は開発者の自己申告に基づいており、またストアページの説明文の翻訳にAIを使ったという程度の事例も含まれていることは留意する必要があるが、ゲーム制作における生成AIの利用も浸透し始めていると言えるだろう。

今回GameDiscoverCoは、Steamユーザーに対して生成AIの印象について訊くアンケート調査を実施。およそ3800人から得たという回答結果を公開している。同社によれば、調査は英語で実施しているためおそらくサンプルは欧米圏に偏っており、また平均より熱心なSteamユーザーが回答したことが想定されるという。

アンケートでは、生成AIを使用しているゲームを購入することについて、まず23.4%の回答者は「まったく気にしない」とし、19.6%のユーザーも購入に対して「支障にはならない」と回答。あわせて約43%のユーザーが生成AIを利用したゲームの購入について肯定的な回答をした。一方、23.3%のユーザーは生成AIを使っているゲームを買うことに「あまり乗り気ではない」と回答し、8.1%のユーザーは「どんな状況でも買うことはない」と回答。あわせて約31.4%のユーザーが否定的な回答をした。また25.6%のユーザーは“中立”と回答しており、ユーザーのあいだでも意見が分かれていることがうかがえる結果となった。

さらにアンケートでは自由回答として、どのようなAIの利用だったら許容可能かたずねる質問を実施し、約2100件の回答があったという。分析によると約半数の51%は「生成AIは条件付きで許容できる」と述べており、クリエイティブな分野の使用には反対する意見が多かったとのこと。許容範囲の例としてはコーディング・プログラミングでの活用を挙げたユーザーが最も多く、またプロトタイプ版の仮のアセットとしての利用や、反復的な作業の代替としての利用も許容範囲と回答したユーザーが多かったという。一方、どんな用途も容認できないといった意見や、最終的に人間がレビューするならAIは問題ではないといった意見も存在しており、全体としては多様な意見が見られたそうだ。

また今回のアンケートでは、約89%のユーザーがストアページの「AI生成コンテンツの開示」には多少なりとも目を通しているとしつつ、計75%のユーザーが、AIの使用状況が完全に開示されているとは思わないと答えている。現在のSteamの規約ではコーディング支援にAIを使っても開示義務はないとされていることもあり、少なからず明かされていない情報があると考えているユーザーが多いようだ。GameDiscoverCoは「AI利用の表明が悪影響を及ぼすのを恐れて、開発者は情報の開示に後ろ向きになっている可能性がある」との見解を伝えている。

ゲーム開発における生成AIの利用にはユーザーから否定的な声があがることも多く、議論を招くこともある。直近では、Steamストアページに「AI生成コンテンツの開示」があると、ユーザ―レビューの数が有意に少なくなる傾向があるとの統計分析も報告されている(関連記事)。今回の調査でも約4割のユーザーは気にしないとしつつ、3割のユーザーは否定的な感情を抱いているとの結果となっており、少なからぬ数のユーザー離れを起こすリスクが明らかになったと言えそうだ。

とはいえ生成AIを利用したゲームの数と割合は年々増加傾向にあり、2026年リリース作品でSteamにて「AI生成コンテンツの開示」がされているゲームは30%を超えている(SteamDB)。ゲーム業界者に対しておこなったアンケート調査では、近年はゲーム開発者の間でも生成AIに対して否定的な意見が増加している一方で、補助ツールとしての限定的な活用は進んでいるとの報告もされている(関連記事)。生成AIを利用したゲームの割合は今後も増えていくとみられる一方で、ユーザー側の受け止め方はさまざまのようで、今後こうした意識にも変化がみられるのか、引き続き注目される。

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Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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