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“Steamで発売禁止”人間牧場ホラー『HORSES』開発元、「3万本売れたけどまだ開発費回収できてない」と明かす。売上の使い道を明かしつつ赤字報告
約3万本が売れるも、いまだに同スタジオが負担した開発費のうち4万2000ドルが回収しきれていないという。

デベロッパーのSanta Ragioneは6月16日、『HORSES』の収益分配の内訳を公開。約3万本が売れるも、いまだに同スタジオが負担した開発費のうち4万2000ドル(約670万円)が回収しきれていないという。
『HORSES』は一人称視点のホラーアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは大学生として夏休みに農場の手伝いに行く。農場には気さくなおじさんがおり、日々馬の世話として単純な仕事を手伝っていく。しかし、その馬たちはどう見ても馬のマスクを被った裸の人間たちである。プレイヤーはそのような異常な農場で“共犯者”として14日間にわたり、服従心、協力関係、自制心を試されるさまざまな出来事に遭遇していく。

本作はその過激な描写によりValveの審査を通過できず、Steamでの配信がおこなわれないことが2025年11月に発表。その際には、徹底的に議論を交わした上で配信できないという結論に至ったとValveが声明を出すこととなった(関連記事)。また発売直前には、Epic Gamesストアにおいて急遽配信禁止の通告がなされたことも波紋を広げた(関連記事)。
そうした経緯の中で、本作は最終的にGOG.com/itch.io/Humble Storeなどのストアを通して2025年12月に販売されることとなった。そして発売から2週間で1万8000本の売上を達成。約半年が経過した今年6月15日には、売上本数が3万本を超えたことが公表された。収益は10万ドル(1600万円)にのぼるという。

そして翌日6月16日、Santa Ragioneはプレスリリースの中で、10万ドルの内訳を明かした。まず、ディレクターを務めたAndrea Lucco Borlera氏に対しては、長年の貢献への見返りとして3万ドル(約500万円)が支払われ、5万ドルを出資した個人出資者に対しては、1万2000ドルのリターンを添えて6万2000ドルが支払われたそうだ。そして残りの8000ドルはSanta Ragioneが開発費の回収に充てたとのこと。ただし、同スタジオは開発費として5万ドルを自社負担していたため、いまだに4万2000ドルが未回収となっているようだ(Game Developer)。
いまだ開発費の回収に至っていないことについては、SteamやEpic Gamesストアでの発売がおこなわれなかったことで、売上が思うように振るわなかったとも捉えられる。一方で、本作は主要ストアで発売禁止になったという話題性により知名度を獲得した側面も少なからずあるだろう。作風やテーマがかなり尖った作品ではあり、実際にSteamなどでスムーズに発売がされていたらより売れていたとも断言できないかもしれない。いずれにせよ、3万本を売り上げるという一定の成功を収めつつも、スタジオの収益としてはまだ赤字ということのようだ。
なお本作は売上の公表とあわせて、日本語を含む6言語が実装されることも明かされた(関連記事)。すでにアップデートは展開されているようだ。各ストアページでは年齢確認なども設けられているが、興味のある方は話題作をこの機会に遊んでみてはいかがだろうか。
『HORSES』はPC(GOG.com/itch.io/Humble Store)向けに配信中だ。価格は4.99ドル(約700円)。
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