ロボットの“最期”看取りゲーム『Robot Hospice』Steamで無料配信開始。評判も良い

doko氏は6月10日、ドット絵2Dアドベンチャー『Robot Hospice』をSteamにて無料リリースした。本作はロボットと会話しつつ、彼らの最期を看取るアドベンチャーゲームだ。

デベロッパーのButtercup gardenことdoko氏は6月10日、ドット絵2Dアドベンチャー『Robot Hospice』を無料リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。今後、ブラウザ版のリリースも予定しており、7月頃の展開を目指しているそうだ。

本作の舞台は「ロボットホスピス」と呼ばれる施設だ。ロボットや人工知能が現代よりも普及し、より身近な「家族のような存在」になった近未来。人間より寿命が長いロボットたちは、家族のように愛されていたとしても、いずれ何らかの理由で人間の家族とは別れなければならない。そうしたロボットたちが「ロボットホスピス」に預けられ、機能が停止するまでの最期の時を過ごすのだ。

プレイヤーは新人職員「ミドリ」として、ロボットホスピスに預けられたロボットたちと交流していくことになる。施設の5体のロボットたちは個性豊かで、それぞれに過去や思い出があり、願いを抱えている。ミドリに1日でできることは、彼らのうち1体と話をすること。初めは心を開かない相手でも、会話を重ねることで少しずつ信頼関係を築いていくことができる。

それぞれの晩年を迎えたロボットたちは、時にプレイヤーに簡単には答えが出せないような難しい選択を投げかけてくることもある。その中で、ロボットたちが穏やかに最期を迎えられるよう、彼らにとって最良となる選択は何かを考え、行動するのがプレイヤーの役割だ。エンディングは1つだが、ロボットたちとどのような別れを迎えるのかはプレイヤー次第となっている。

2Dドット絵で描かれた舞台や、ファミコン風のレトロな楽曲も本作の魅力だ。派手な演出こそないものの、ゆったりとした時間の流れの中で、ロボットたちとの心の交流をじっくりと感じられる。

そんな本作は、数はまだ少ないながらもレビューはすでにいくつか寄せられている。現時点では10件ほどがSteamユーザーレビューで投じられており、そのすべてが好評となっている。“人生”の最期を迎えるロボットとの穏やかなやりとりが特徴的な一方で、「ミドリ」の立場上、プレイヤーはロボットの運命を左右する決断を下す必要もある。優しい物語でありつつも深く考えさせられるストーリーについて好評を博している格好だ。

開発元のButtercup gardenは、doko氏による個人ゲーム開発サークルだ。同氏はteamAimaigoとして、現在1章が公開中の魔法使いアドベンチャーRPG『ヒサとヨミ』の制作に携わっている。一方でButtercup gardenとしては『Robot Hospice』が初のタイトルとなるようだ。開発者によると、物心ついた頃から、ペットロボットやロボット掃除機に「愛しいような、悲しいような、特別な感情」を抱いてきたという。そんな中カズオ・イシグロ氏の著書「クララとお日さま」を読み、人間の為に働いたロボットたちの最期について深く考えるようになり、「彼らの最期が幸福なものであってほしい」という想いと願いを込めて、本作を制作したとのことだ。

『Robot Hospice』はPC(Steam)で無料配信中。ブラウザにも展開予定で、7月頃のリリースを目指しているとのこと。

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Hiroyuki Furukawa
Hiroyuki Furukawa

好きなゲームがマイナーと言われると喜ぶ天邪鬼なゲーマー。アーケードゲームも嗜み、ゲームセンターにもひっそりと出没する。

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