『8番のりば』、アプデで「敵が透明になるバグ」修正。対処難しすぎる異変は実はバグ、ただし“紛らわしい異変”もあり

 

KOTAKE CREATEは6月5日、『8番のりば』に向けてアップデートVer1.0.9を配信開始した。特定の異変において“透明な敵がいるバグ”が修正されたという。なお本稿には作中の異変のネタバレになりうる記述を含むため留意されたい。

『8番のりば』は、『8番出口』の続編として開発された短編ウォーキングシミュレーターだ。『8番出口』は、無限にループする地下通路にて“異変”を探しつつ脱出を目指すゲームであった。一方『8番のりば』では永遠に走り続ける電車に閉じ込められ、車内で発生する異変に注意しながら、電車から脱出する方法を見つけることとなる。遭遇する異変に適切に対処することで目的の停車駅に近づいていくが、判断を誤るといちからやり直しとなる。


『8番のりば』はPC(Steam)向けに5月31日にリリース。人気を博した『8番出口』の続編として、SNSや動画配信サイトも含め話題を集めている。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で775件中85%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。個性的な異変の数々や強化されたホラー演出などは評価点として挙げられている。

本作に向けて6月5日、アップデートVer1.0.9が配信された。内容としては「特定条件の時、突然ゲームオーバーになってしまう事があるバグ」が修正されたとのこと。また本作を手がけるKOTAKE CREATEのコタケ氏はXアカウントにて、同バージョンで修正された点について紹介。修正されたのは“透明な敵がいるバグ”だという。


具体的にどの異変を指すかは伝えられていないものの、周囲で奇怪な音が鳴っていることから、修正されたのは車内に複数の“敵”が出現する異変とみられる。本来であれば視認できる敵たちを避ける異変となるものの、バグにより敵たちが透明になる状況が発生していたようだ。バグに遭遇した場合は音と勘を頼りに避けるしかなく、飛躍的に切り抜けるのが難しい異変になっていたといえる。今回のアップデートにて修正に至ったため、対処が難しすぎる異変と遭遇する心配はもうないだろう。

ちなみにユーザーからは透明な敵についてバグではなく仕様だと思っていたとの反応も集まっている。本作にはさまざまなバリエーションの異変が用意されており、今回のバグのような異変が起こっても不思議ではないわけだ。“異変なのかバグなのか判断がつかない”といった現象も、多彩な異変が起こりうる本作ならではかもしれない。ちなみに前作においては「異変が起こらない異変」の報告も寄せられていた(関連記事)。

なおコタケ氏は『8番のりば』における「吹っ飛ばされたりする方」の異変についてはバグではないとしている。今回のバグと紛らわしい“正常な異変”もあるようだ。吹っ飛ばされたりする異変に遭遇した場合は、バグではないため対処法を考えてみるとよいだろう。

『8番のりば』はPC(Steam)向けに配信中だ。なおコタケ氏は本作にて「8番シリーズ」の開発を終了するそうで、新作『STRANGE SHADOW』の開発に専念するという(関連記事)。